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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

小春日和の中 雪吊り

11月の折り返し点。この日、あかつき屋では、お庭の木の雪吊りを行いました。小春日和の中、作業は進められ、松の木に施された雪吊りは、美しい幾何学模様を描き、お客様らの目を引きつけています。

(庭師さんによって作業が進められる雪吊り)
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雪の重さによる、木の枝折れを防ぐためのもので、この時季、恒例の作業。庭師さんによって、手際よく仕事が行われました。
3連泊された東京のお客様は、2階のお部屋でこの作業を興味深く眺めておられました。

(仕上がった雪吊り)
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雪吊りが行われると、冬に向けてまた一つ季節が進んだな、と身が引き締まります。これに合わせ、お宿の中の飾りつけも更新しています。

(ツツジが花を咲かせました)
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ところが、お庭で珍しい光景が。ツツジが数輪花を咲かせたのです。このこところの温暖な天候で春が来たと勘違いしたようです。
大雪だった昨冬とは違った展開。心を和ませてくれる異変です。

金沢おでん 奥深いカニ面

近年注目度がアップする金沢おでん。この地元グルメに対して造詣が深くなる機会がありました。そのおでんの代表的な具材である金沢おでんについて、あかつき屋のお客様を通じてあれこれ学んだのです。

そのお客様は、山梨県の富士山のふもとのまち富士吉田市からご家族でお越しになり、あかつき屋に二泊されました。その二日間の夜、違った店でおでんのカニ面を召し上がられ、それぞれ特色があることが分かったのでした。

(あまつぼさんのおでん。車麩と大きなシイタケが目を引きます
                  =ご提供写真)
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(あまつぼさんのカニ面)
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このご一家のFさん、地元の富士吉田に金沢出身のご友人がいらっしゃり、金沢に行くなら、おでん屋でカニ面をぜひ食べたらいいと勧められたそう。それで早速あかつき屋に着いた途端、カニ面が食べられるお店はありますかと、尋ねられました。

私は、まず繁華街にある老舗のおでん居酒屋あまつぼさんを紹介いたしました。そこで、大きな車麩などが入ったおでんとともに、漁が解禁になって間もないズワイガニのうちの香箱ガニのカニ面をご注文。おいしく食されたそうです。

翌日は、あかつき屋の近所のまるよしさんへ行かれ、再びおでんに挑戦。ここでもカニ面を注文されました。

(まるよしさんのカニ面)
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二つのお店で知ったことをこちらに説明して下さいました。
一日目のあまつぼさんでは、カニ面は、おでんのつゆをかけて食べたそう。また、かにの一つの甲羅には、カニ足の実、子の塊とともに、カニ足本体が載せられ、ワイルド感がありました。

一方、翌日のまるよしさんでは、カニ足と子の塊は別々の甲羅に入れられていました。だしについては、店主や居合わせた地元客とのやりとりで、ポン酢やお酒をかけて食べるとおいしいと教わったそうです。

私は毎年、香箱ガニは数度食べますが、カニ面のスタイルで食べたことがありません。今回この方面の知識を得たので、近々挑戦しようと思います。

(Fさんご一家=写真掲載了解済)
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(ライトアップされた兼六園)
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    幻想的な兼六園のライトアップ
なお、Fさんご一家、兼六園の夜間ライトアップにも出かけられ、素敵な写真を撮ってこられました。
ご宿泊ありがとうございました。息子さん、来年から社会人ということですが、健康に気をつけて、ご活躍下さい。

晩秋の中 華やかさと温かさ

11月に入り、金沢は穏やかな天候が続いています。小春日和と言っていいような好天もあり、気持ちの良い日々を送っています。

暦の変わり目は、季節の変わり目。気候に合わせて、あかつき屋では、館内の模様替えを行いました。一つには、金沢などの風習である花嫁のれんを飾ったことです。玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りました。そこは一気におめでたさと華やかさに満ちました。

(上がりの間に飾った花嫁のれん)
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(大きな掘りごたつに布団をかけ、冬仕様に)
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花嫁のれんは、母の嫁入り道具の一つです。母は今月89歳になったのですが、その67年前に父と夫婦になった際、持参したものです。
経済的には、けっして裕福でなかった時代。早くに夫を亡くした母の母(私の祖母)が、苦労してねん出したお金であつらえた品です。
描かれた鶴亀や松竹梅の絵柄の中に、友白髪の老夫婦が配されており、ともに仲良く、添い遂げてほしい、との祖母の願いが込められています。

父は90歳で昨年他界しましたが、両親はそうして人生を共に歩んだと、家族は受け止めています。
お客様に花嫁のれんを説明する際、そんなエピソードも添えています。

コミュニティルームの掘りごたつを冬仕様にしました。特注した大きなこたつ布団を電気こたつの台にかけました。
こたつ布団の表面には、無数のだるまの絵が描かれています。

(イルミネーションが点灯され、街は華やかに)
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冬になると、ここがお客様の団らんの場となり、中には、ここでお鍋パーティーをされるグループもいらっしゃいます。そんな和やかな姿をそばで拝見するのも楽しみです。

過日、中心街に出ました。街路樹に設置されたイルミネーションの点灯が始まり、街は明るく、幻想的に。寒さを忘れさせてくれる冬の風物詩です。

絵心かきたてる 秋のお庭

10月は、ビッグイベントの金沢マラソンがあり、その数日間は、あかつき屋はマラソン一色になりましたが、ふだんの日常では、個々のお客様がこの金沢町家のお宿の個性や魅力をゆっくりと味わわれる姿がありました。

フランスからお越しになったご夫妻。奥様が絵画をたしなんでおられ、ここの縁側でお庭の絵を描かれました。お庭の絵を描くお客様はこれまで大勢おられ、それぞれに個性的で、その女性が仕上げた絵も、なかなかに見ごたえのあるものでした。

(お庭の絵を描かれるフランス人女性。隣はご主人
                    =写真掲載了解済)
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(出来上がった作品)
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その奥様は、ご出発の朝、お庭を望む縁側で憩っておられる中で、思い立って絵を描き始めました。スピーディーにクーピーペンシルを走らされ、わずかな時間で力感あふれるお庭の絵を完成されました。

松の木を大きく描き、石灯籠や踏み石、かん木など、お庭を構成する重要な要素を象徴的に記されました。簡潔ではありますが、とても印象に残る作品です。

(お二人、笑顔でお宿を後にされました)
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2年前にも若いフランス人カップルがお越しになり、お部屋からお庭を望む絵を描かれましたが、また違う味わいです。
同じお庭でも人によって見え方が異なるのだなと、感じ入っています。

フランスのご夫妻。素敵な絵、そして、ご宿泊ありがとうございました。

選手のお客様ご紹介「おのくん」  -下-

(前回のつづき)
今回の金沢マラソンでちょっとした愉快なエピソードがありました。お泊まりになったお客様が、かわいらしいキャラクターのぬいぐるみを持参し、紹介して下さったのです。

これは、「おのくん」と言って、サルをモチーフにしています。東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市の女性たちが手作りしたもので、あかつき屋では、コミュニティルームの掘りごたつの上やお庭に面する縁側に置かれました。その愛嬌のある表情は、お客様を和ませてくれました。

(お庭をバックにした「おのくん」=Yさんが撮影)
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(秋の雰囲気が漂うお庭=同)
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金沢マラソンにリピーターとしてここに来られた茨城県のYさんが持参されました。Yさんは、3年前に宮城県白石市に花見に行った際、帰りに立ち寄った東松島で買ったものだそうです。

このおのくんは、震災で仮設住宅に住むことを余儀なくされた主婦たちが、靴下を材料にして作ったものです。
Yさんは、あかつき屋の縁側に試しにおいたところ、お庭と絶妙にマッチしました。

以前に、東京からお越しになった男性が、縁側にアンパンマンをかたどったパンを置いたことがありましたが、その時も、面白いほど絵になり、感心したことがあります。
今回、マラソン大会を翌日に控えての「おのくん」の登場で、選手の緊張を解きほぐしてくれました。

おのくん、震災被害のあった宮城県から金沢へ。手作りされた方々も喜んで下さることでしょう。
Yさん、ありがとうございました。

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