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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

目前のカニに釘づけ 「こわ~い」

日本海のズワイガニ漁が解禁となり、1週間余り。金沢のちまたでは、「カニを食べた?」「近江町(市場)へ行った?」などとカニにまつわる話題が出るようになりました。日照時間が短くなり、冬の到来近しを感じる昨今ですが、この時ばかりは、明るい空気が生まれます。

その日本海の冬の味覚ズワイガニ(石川県内では加能ガニと言います)は、地元民はもとより、観光客の方々によって近江町市場から友人、知人らに贈られるケースが少なくないのですが、我が家でも、首都圏の親族に贈りました。早速、それが先方に届くと、反響がありました。

(近江町市場の店頭に並ぶズワイガニ)
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贈り先は、息子のお嫁さんの実家などの二軒。息子家族には、1歳9カ月の私どもの初孫がおり、早速その孫に披露されました。

(大きなカニに目が釘づけになった孫)
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情報がアップされた家族向け写真・動画共有アプリによると、孫は、ケースの中に堂々とした姿で納まっているそのカニに目が釘づけとなりました。初めは緊張した表情で「こわ~い」などど言っていましたが、ママやおじいちゃん(お嫁さんの実父)が「大丈夫、こわくないよ」などと言うと、「カニ」「カニ」と言い、ママらがするのをまねて、カニの甲羅をなでなでしました。

カニの味覚を知るのは、まだ先のこと。今は見たり、触ったりで十分なよう。いずれ金沢に来た時は、近江町市場の店頭にズラリと並ぶカニを見せてやりたいと思ったことでした。

あかつき屋 夜の団らんに香箱ガニ

日ごとに寒さが感じられる中、あかつき屋の夜の団らんの場が一気に明るく、活気づきました。6日に日本海のズワイガニ漁が解禁となり、近江町市場の鮮魚店の店頭に並んだ香箱ガニが、早速ここの団らんの場に登場したのです。

東京からお越しになったお客様グループが買ってこられたのです。外でのご夕食後、二次会の酒の肴としてテーブルに並びました。お客様は初めて目にする冬の日本海の味覚に感嘆の声を上げられ、夜のご歓談が一段と盛り上がりました。

(食卓にお目見えした香箱ガニ)
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近江町市場は、ズワイガニ漁が解禁となり、最初の土曜日とあって、市場は混み合っていたそうです。お客様は、話題のメスの香箱ガニを「とりあえず一匹買ってきた」のだそう。

しかし、初めて見る香箱ガニ。そのさばき方も、食べ方もご存じなく、どうすればいいのかと思案顔でした。
そのご様子に、さすがに看過できず、私は台所に立ち、既にゆでてあったそのカニの甲羅をパカっと開け、中の身を食べやすいようにしました。殻が付いて硬いカニ足に包丁を縦に入れ、切り口をつくり、身を取り出しやすいようにしました。

実は、私がカニをさばくのは、初めて。子どもの時から食べて来たカニですので、家族が調理するのをそばで見てきた程度です。ですから、お客様が持ち込まれた香箱ガニを前にした時は、少し戸惑いました。でも、私以外に手ほどきする人がいなかったので、気合でそのカニを処理しました。

(初香箱ガニを楽しまれたお客様=写真掲載了解済)
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お客様には食べる時は、カニのお腹の下に付いている三角形のフンドシと呼ばれるものなど以外は、食べられるとお話ししました。カニ足はもちろん、お客様には不案内だったオレンジ色の内子やカニ味噌などは、特に美味であることを紹介しました。

お客様は、近所のふじた酒店さんで地酒とおかきなどを買い、カニとともに召し上がられました。言うまでもなく、懇談は盛り上がり、尽きない話に楽しい一夜となりました。

私にとっても愉快なことでしたが、振り返れば、カニの実を付ければ風味がより豊かになる酢醤油を作って差し上げれば良かったなと思いました。次回に活かします!

6年半ぶり来訪、個性活かしご活躍

宿泊業を営むあかつき屋の日々が、人の人生と重なるような感覚を抱く時があります。それは、お客様が何年かぶりに再訪された時に味わいます。

この三連休では、6年半ぶりにお越しになったお客様グループがいらっしゃいました。地元の金沢美大OGの方々です。このうちのメンバーが大学に在学中に、デザイン科視覚デザイン専攻のお仲間とここで泊りがけでお鍋パーティーをされました。その後、卒業されて今は社会人としてご活躍。久しぶりにお目にかかり、少なからず感慨がありました。

(級友がデザインされたのれんのそばに立つお客様
                   =写真掲載了解済)
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ここで6年半前の2013年4月に開かれたお鍋パーティーは、視覚デザイン専攻の学生さんたちの親睦を兼ねたお集まりで、当時の4年生が主宰されました。その時、同席されたのが今回お越しになった当時の一年生たちでした。

今でも覚えていますが、その時の一年生は、まだ入学して間もないとあって、どこか緊張感を漂わせていました。しかし、今は大学を巣立って3年目。すっかり落ち着かれ、デザイナーやプランナーとして東京の企業で活躍されています。その穏やかな佇まいから、それぞれの勤務先で立派に戦力になっているとの印象をもちました。

今回の金沢訪問は、クラスメートとの再会や母校訪問が目的のようでした。夜は各地から集った旧友と会食され、日中は開催中の金沢美大祭に足を運ばれ、後輩らと再会されたようです。

このお泊まりの中で、お客様にとっては一つニュースがありました。最近新調した紅葉の図柄が入ったのれんは、お客様のクラスメートの女性がデザインされたものです。それを知ったお客様は、自分のことのように喜ばれました。季節ごとにふさわしい図柄ののれんを飾るという企画は、こんな形でも好評を得て、望外の喜びとなりました。

(秋の風情を漂わすお庭)
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また、お客様たちは翌朝は、ここのお庭をご観覧。小春日和の中、忙中閑ありのひとときを楽しまれました。
皆様、ようこそお越し下さいました。ありがとうございます。健康に留意され、引き続き、ご活躍下さいませ。

仏の世界遺産修道院そばに鳥居

(前回からのつづき)
フランスの世界遺産の修道院モンサンミッシェルそばに鳥居が建つという、珍しい写真を目にしました。あかつき屋に宿泊中のフランス人女性イザベルさんが、スマホの画面で見せて下さったのです。

なぜ、フランスを代表する名所のそばに、神社の鳥居が?この奇妙な取り合わせについて、イザベルさんは、説明して下さいました。

モンサンミッシェルは、フランス北西部のノルマンディー地方とブルターニュ地方の境に位置する修道院です。サン・マロ湾の岩島に立地しており、百年戦争では、海に浮かぶ要塞にもなったという史実があります。

(モンサンミッシェル近くに建つ鳥居
                =イザベルさんのいとこさんが撮影)
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大手メディアの報道によると、日本とフランスの両政府観光局が、両国の国交樹立150周年となった2008年を「日仏観光交流年」と位置づけ、互いに観光キャンペーンを展開。その際に、日本政府観光局が広島の宮島を、フランスに最も紹介したい観光地のひとつに選んだことがきっかけで、モンサンミッシェル市と宮島のある廿日市(はつかいち)市の交流が始まったのだそうです。

これをきっかけとして、モンサンミッシェル市と宮島のある廿日市市が観光友好都市提携を結びました。宮島には、世界文化遺産に登録されている厳島神社がありますが、モンサンミッシェル修道院も厳島神社もともに海の中にあります。

そうした共通点もあってか、両市の観光友好都市提携10周年の記念に、モンサンミッシェル市長が今年7月に知人の大工にこの鳥居を造らせたのだとか。突然現れた不思議な風景が地元民らの話題となり、観光客も集めることになったのでした。

そして、あかつき屋にお泊まりのイザベルさんのいとこさん一家が先日そこを訪れ、写真を撮って来られました。イザベルさんはいとこさんから送られてきた写真を私に見せて下さったのです。

フランスと日本との間で、こんなご縁もあるのか。それを彼の地のお客様からおしえてもらうなんて。
この歴史的な資産・金沢町家でイザベルさんから貴重な話をうかがった時間は、僥倖とも言えるひと時でした。

仏人女性 マイペースの金沢ステイ

あかつき屋は、客室が相部屋ではなく、すべて個室のゲストハウスですが、それでもお一人でお泊まりになるお客様は、珍しいことではありません。しかし、今回はお一人で三泊されたフランス人女性がいらっしゃいました。パリにお住まいのイザベルさんです。

イザベルさんは現在、開催中のラグビー・ワールドカップの観戦で来日されました。その観戦の合間を縫って金沢にお越しになり、ここあかつき屋に三泊されました。ご滞在中は天候に恵まれ、ゆったりとしたペースで観光スポットを巡られたほか、おでんなど地元食にも親しまれました。

(あかつき屋に三泊されたイザベルさん=写真掲載了解済)
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ラグビーW杯については、イザベルさんの母国フランスは、残念ながら準々決勝でウエールズに惜敗しましたが、それでも、東洋の地で世界の強豪が繰り広げる熱戦を大いに楽しんでおられるようでした。

東京や横浜でのそんな熱いムードからいったん離れて、新幹線に乗ってやってきた城下町金沢。歴史的佇まいが連続する街なかは、魅力たっぷりだったようです。

時に、街を歩いていた際に、中学生から英語で質問を受けることがありました。
「どこから来たのですか?」「何日金沢に滞在されるのですか?」と簡単な英語で話しかけられました。
校外学習か修学旅行の生徒たちだったようです。確かに今、金沢の街なかを移動していると、制服姿の中学生の一団をよく見ます。

(書道体験をされ、作品は一時お部屋に飾られました)
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あかつき屋ではある晩、書道の体験をしてもらいました。ここのスタッフの手ほどきで、お気に入りの言葉を毛筆で書いてもらいました。
イザベルさんが選んだ言葉は「Happyness」。日本語に直すと「幸せ」です。イザベルさんは、お手本を見ながら、真剣な表情で、その二文字を書き上げました。この作品は、日本のお土産になりました。

朝は、近所のスーパーで買った食材をご自身で調理して、お食事にするなど、マイペースのあかつき屋ステイとなりました。(つづく)