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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

金沢を再発見 天神町街歩き

金沢再発見市民モニターツアーの一環として、市の「こまちなみ」に指定された天神町界隈の街歩きが29日に実施されました。8月末とは思えぬ強い日差しの下でしたが、参加された方々は、精力的に通りを歩かれ、寺社や史跡、町家などを見聞されました。

この催しの企画・運営に当たった、あかつき屋では、猛暑にもかかわらず、一人も体調を崩すこともなく、無事に終了したことで、スタッフ一同、ほっと胸をなでおろしました。

(椿原天満宮で高井宮司から説明を受ける参加者)
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(歴史的な遺構の石垣も見学)
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金沢市と金沢市観光協会が主催したこのモニターツアー。コロナ禍で観光客が激減した本市の観光の起爆剤にと企画されたものです。

あかつき屋では、兼六園やひがし茶屋街などと違って、ふだん観光客が訪れることが少ない地域でありながら、藩政時代の面影を色濃く残し、今も庶民の暮らしが息づく天神町にスポットを当て、街歩きツアーを企画提案したのでした。
この天神町界隈は、あかつき屋からは、歩いて数分のところにあり、おなじみのところでもあります。

この街歩きは、藩政時代、加賀藩前田家の祈願所で、城郭の鎮守とされた椿原天満宮を皮切りに行いました。この神社は、学問の神様・菅原道真を祭っています。

高井勲宮司が、神社の由緒や境内の各所に配置された史跡などを説明。周辺の樹木の伐採で全容が見ることができるようになった石垣も見学しました。

木立ちに包まれた神社は涼しく、参加者は境内をそぞろ歩き、石段の上部から金沢城も望み、歴史ロマンに浸りました。

この後、地元在住で金沢市観光ボランティアガイドまいどさんの紺谷啓さんに通りを案内してもらいました。

(独特の意匠を備えた町家の家並み)
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強い日差しの下、紺谷さんは、通りの一軒一軒について、「ここは昔、鍛冶屋だった場所」「この家はかつて腕の立つ大工さんがいた」「ここは髪結いさんが住んでいた」などと、熱っぽく語られました。
金沢城から越中・福光方面へと向かう街道筋だった天神町の通り。昭和の高度経済成長期までは「繁華街」と言われた往時が目に浮かぶようでした。

(小路に残る井戸の跡)
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もちろん各家々の佇まいも興味深い物でした。格子戸や、うだつのある造り。瓦屋根の意匠も、様々でした。また、家の傍らには、井戸の跡も見つけることができました。

(馬坂不動尊にも立ち寄りました)
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途中、馬坂に上がり、不動尊に立ち寄りました。湧き水は眼病に効くとの言い伝えがあります。土壁に水が滴り落ちており、一服の清涼剤となる光景でした。
(つづく)

残暑続く 色付けで鋭気養う

残暑が続いています。長かった梅雨時は、夏空を待望したのに、今は少しでも暑さが和らいでほしい、夕立の一つでもあってほしいと、こい願う毎日です。

そんな中では、体調管理に、ひと一倍気を使います。十分な睡眠をとり、適度な運動を行い、そして食事には手を抜かないようにと心がけています。「医食同源」の格言を信じており、この度、食したのは、地元ではお馴染みの魚料理の色付けです。たれがかかり、つややかに光ったそれは、夏バテを解消させてくれるようでした。

(店頭で、お店の人が炭火で魚を焼きます。懐かしい光景)
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(たれがかかり、出来上がった数種類の色付け)
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この日午後、涼を求めて白山ろく鶴来に出かけました。帰り道、立ち寄ったのは、山下鮮魚店山力さん(白山市道法寺町)。店頭でお店の方がお魚を炭火で焼いていました。銀ダラ、スルメイカ、ホタテ、そしてウナギ。見ているだけで、食欲がそそられます。

数品を買い求め、その日の夕食に。おいしく、パワーアップが図られたのは、言うまでもありません。

(飲食店内に配された栗の実)
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その日は、昼食に白山比咩神社そばの飲食店に寄りました。店内には、栗の実を配した生け花がありました。山里には、秋が着実に来ているようです。ほっとする風景でした。

旧盆 この宿ゆかりのご夫妻しのぶ

長かった梅雨が明けると、いきなり猛暑。そして、慌ただしくやってきた旧盆。3年前に実父がこの月に他界したので、ことのほか思い入れの強い月なのですが、今年は、さらにあかつき屋とご縁のある方に対して、冥福を祈ることとなりました。

それは、毎年あかつき屋の上がりの間に飾っている五月人形の購入先であった加藤人形店のご主人夫妻が昨年亡くなったとの知らせをこのほど受けたからです。そのご主人は、私の父と同年配の上、お名前も「清」と同一。このため、加藤さんには、父親のような親愛感を抱いていたのでした。

(昨年他界された加藤さんご夫妻=2014年5月に撮影)
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6年前にそのお店に、あかつき屋のお客様と伺った際、工芸の職人でもある加藤さんは、84歳という、ご高齢にもかかわらず意気軒昂、朗らかに木札に毛筆でお客様のお孫さんのお名前を記されました。この道一筋の人がもつ、自身のお仕事への気概と自負を感じさせるものでした。

その後、ここ5年ほどお会いすることもなく、いかがお過ごしかと思っていたのですが、今月初め、ご主人の次女の方から、加藤さんが昨年2月に亡くなられたこと、そして、その後を追うように、奥様が他界されたとの連絡を頂いたのでした。

あかつき屋に毎年5月に飾っている五月人形は33年前、私どもの長男が生まれたことを祝って翌年、妻の実家が贈ってくれたものです。その人形飾りには、初節句を迎える男の子の名前を記す木札が置いてあり、これを見て、外国のお客様が同様のものを手に入れたいと私にリクエスト。これがきっかけで、加藤人形のご主人と初めてお会いすることになったのでした。

(加藤さんが描いた「鍾馗(しょう き)」のタペストリー。
鍾馗は病魔退散、厄除けの効があるとされ、あかつき屋に掛けてあります。)
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生前ご夫妻は、金沢駅前のマンションに住み、毎日バスでお店のある割出町まで通っていたと、うかがっていました。仲が良く、なんと健康的で素敵な老後。だから、お店の近くを車で通りかかった時は、加藤さんがいらっしゃるのではないかと、お訪ねしたのですが、玄関は閉まったままでした。

今、お二人の訃報に接し、胸中何とも言えない気持ちがあふれました。お仕事を通じて、庶民の暮らしに歓びと彩りをもたらして下さった加藤さんご夫妻。安らかにお眠り下さい。ありがとうございました。

建具職人さん 年代物の鏡台修理

かつては当たり前だったのに、妙に懐かしく、新鮮に感じる光景と出会いました。あかつき屋の客間に備えてある年代物の鏡台が傷んだので、建具職人さんに直してもらったのです。職人さんは、かんなや、のこぎりなどを手慣れた様子で扱い、鏡台を元通りにして下さいました。

昭和一桁生まれの国登録有形文化財のあかつき屋。建物だけでなく、そこに納まる家具や建具も、当時を伝える遺産として貴重で、鏡台がこのように職人さんの手で、再び息を吹き返したことで、心中は充足感で満たされました。

(材木町にある福岡建具工業さん)
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今回修理してもらった鏡台は、以前にここにお住まいになっていた家主の女性の方のもので、あかつき屋が町家のゲストハウスとして開業するに当たって、譲って下さいました。その方は既に他界されましたが、この鏡台は少なくとも80年は経過していると思われます。

この鏡台、さすがに寄る年波に勝てず、最近鏡台の土台と鏡を固定する支柱との接続部にぐらつきが出始めたので、建具屋さんに直してもらうことにしたのです。

修繕は、あかつき屋の網戸などを作って下さった福岡建具工業さんにお願いしました。福岡建具さんは材木町にあり、あかつき屋のお客さんとよく出かけるパン屋の森長さんまでの通り道にあります。

(昭和時代の製造か、年代物の鏡台)
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(鏡台の修繕に当たる職人さん)
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ここにお越しになった職人さん。鏡台の構造についてはすぐに合点がいったようで、支柱などの部品がぐらついた部分の隙間を埋めるために、手際よく木材を削って作った薄板をはめこみ、支柱が不安定にならないように、固定して下さいました。

(縁側の引き戸も直してもらいました)
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合わせて、2階縁側の引き戸にも、開け閉めに不具合があったので直してもらいました。どうも戸車が不安定になっていたようです。これも、大工道具などを使い、正常な状態に戻して下さいました。

職人さんが木材にかんなをかけたり、金づちやのこぎりを扱う様を見たのは、いつ以来でしょうか。コロナ渦もあって、オンラインやリモートが時代を制するような勢いの中にあって、職人さんが私の目の前で繰り広げられた手仕事は、インパクトがあり、ついこないだだったような、昭和にタイムスリップした感覚になりました。

この家の前のオーナーさん、鏡台や黒ダンス、足踏みミシンなど年代物の家具類は、引き続き大切に守っていきます。

四連休 感染対策万全でお迎え

春のゴールデンウイークがコロナ禍で事実上消失したので、今年初めての大型連休となった、この度の四連休。あかつき屋へは、様々なお客様がお越しになり、それぞれに城下町金沢、そして国登録有形文化財のあかつき屋でのご滞在を楽しまれました。

今回の連休は、新型コロナウイルスが収束しない中でのことだったので、万全の感染対策を実施。お客様は、そこらへんは心得ておられ、お一人お一人検温などに協力して下さいました。

(お泊まりになったお客様。お一人が誕生日をお迎えに
                =写真掲載了解済)
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あかつき屋では、コロナ対策として、既に各所にスプレー式消毒液を配置したほか、受付場所では、飛沫防止用の衝立型の透明シートや空気清浄機を設置。換気や清掃にも一段と力を入れています。

今回は、非接触型体温計でお客様個々に検温を実施。さらに、体温のほか、お名前、住所、電話番号等などを収録する宿泊者名簿を設け、お客様に協力をお願いしました。

いずれのお客様も、お宿側のこうした取り組みは当然のことといわんばかりに、快く応じて下さいました。お宿ステイが明らかに変わったことを強く実感した時間でした。

この四連休、お越しになったお客様は、大学時代のご友人や、職場の同期入社の方など、比較的若い人で占められました。
その中で、九州からお越しになった女性グループの中で、ご宿泊中に誕生日を迎えられた方がいらっしゃいました。

こちらのお客様たち。どこでお知りになったのか、もりの里にある第七ギョーザを訪れテークアウトされ、海天寿司田上店で日本海の幸を満喫されました。

(お客様がお宿ノートには「疫病退散!」のフレーズも。
     右には、検温に使用する非接触型の体温計)
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楽しいご滞在だったようで、お宿の自由帳には、旅の行程とともに、「疫病退散!」の文言も記されました。本当にそうですね。

いずれのお客様もご宿泊ありがとうございました。また、来て下さいね。

    「Go to キャンペーン」の登録宿泊施設へ準備
なお、「Go to  キャンペーン」では、あかつき屋は登録宿泊施設になるよう、準備を進めています。決まり次第、再度ご案内しますので、よろしくお願いいたします。