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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

久々の雪 兼六園など美しく

暖かく推移した今冬。金沢では全くと言っていいほどに雪が降らず、この冬は除雪しないで済むかと思ったら、18日未明からの雪で朝方、街は真っ白になりました。あかつき屋では、スコップを手に雪かきに励みました。

それでも、翌日には晴れ間が広がる穏やかな天候に。雪は気温の上昇とともにスピーディーに解け、雪は道路際で見る程度になりました。所用で兼六園そばに行く機会があったので、その園をのぞいてみました。雪は苔の絨毯の上にうっすらと残るぐらいで、観光客の方々は、そぞろ歩きしながら、早春の名園の風情を楽しんでいました。

(兼六園。苔地にうっすらと残った雪)
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兼六園では、松の木に巧みに施された雪吊りも、この冬の暖冬で出番がなかったようでした。雪の兼六園を楽しみにしていた遠来者にとっては、ちょっぴり残念だったようです。

それでも今日の兼六園は、苔の上を中心にうっすらと雪が広がり、さわやかな風景を描きました。早春ならではの趣でしょう。

(あかつき屋のお庭に残った雪)
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あかつき屋でも、お庭の松の木の下に雪がたまりました。ようやく冬らしい景観が生まれました。

(浅野川河畔から雪で白くなった山並みを遠望)
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寒いのは嫌いですが、北陸人として全然雪を見ないというのも、なんかしっくりこないようなところがあります。
過日、浅野川べりを散歩していた時には、東側の山並みが雪で白くなっているのを見て、どこかほっとした気分になったものです。

春はそこまで。少しずつ変わる季節の風情をかみしめながら、一日一日を刻んでいきます。

春を先取り 着物姿で茶屋街散策

金沢は、まだ冬の寒さが続いていますが、時に春を思わせるような陽光が差す日があります。二月に入れば、そんな日は春はすぐそこまでと期待が一気に高まります。

そうした陽気に誘われたかのように、あかつき屋の女性のお客さま二人が、お着物姿になって街歩きをされました。特に、訪れた、ひがし茶屋街では、古い歴史的な街並みに和装は映え、通りすがりの人の視線を集められました。

(ひがし茶屋街、着物姿でご散策=ご提供写真)
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あかつき屋にお泊まりになったお二人は、東京からお越しになりました。巣立った都立高校の同級生で、お一人は今春、大学をご卒業、もうお一人は大学院の修士課程の最終年に進まれます。それぞれ節目の時と感じられ、金沢旅行を企画されたのでした。

お着物姿で歩かれたひがし茶屋街。随分と通りすがりの人の目を引きつけたようで、観光客から「お写真を撮ってさしあげますよ」と声をかけられ、いろんなポーズで撮影に応じられました。明るい日差しの下、楽しい街歩きになったようです。

(夜、ライトアップされた兼六園=同)
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夜は、ライトアップされた兼六園へ。そこは雪はなかったものの、黄金色に輝く名園は、お二人の心に深く刻まれました。

(金沢を楽しまれたお二人=写真掲載了解済)
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お食事では、海鮮丼やおでんなどのほか、金沢の郷土食の大根ずしやどじょうのかば焼にも舌鼓。春を間近にして、大いにリフレッシュされたようです。

ご宿泊ありがとうございました。春からの新生活でも、お元気でお過ごし下さい。またのお越しをお待ちしております。

冬空の下、ふれあい街歩き

例年になく雪のない冬となっている金沢ですが、冬は冬。寒中でもありますので、やはり外に出れば寒さは感じられ、厚手のコートは必要になります。

そんな中で、精力的に街なかを歩いて観光されたあかつき屋のお客様がいらっしゃいました。首都圏からお越しになったご夫妻で、ここに二泊されました。あかつき屋の近隣のいくつかのお店に立ち寄られ、店主の方らと気さくにおしゃべり。ホットな時間をもたれました。

(加賀棒茶の専門店・坂緑香園さん)
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二泊されてご出発の朝。こちらがご案内したのは、歩いて数分のところにある坂緑香園さんです。ご夫妻は、加賀棒茶をお土産にしたいとおっしゃったので、その棒茶の専門店である坂さんのお店をご紹介しました。

(店主の坂さんがご夫妻に熱心にご説明)
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(加賀棒茶の素になるお茶の茎を見せて下さいました)
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坂緑香園さんは加賀棒茶を販売する老舗で、現在のご主人は三代目だそう。坂さんは、ご夫妻にお茶のおいしい入れ方などを手ほどき。
また、加賀棒茶は、坂さんのところでは、厳選した茎だけを焙煎しており、坂さんは実際にお茶の茎を示しながら「お茶の葉っぱを焙煎しているのと違って雑味のない、すっきりとした味が、加賀棒茶の特長」とおっしゃいました。

(坂さんはお茶を焙煎する工場でもご説明)
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坂さんは、お店の隣にある工場にもお二人を案内し、実際にお茶を焙煎するドラムの前で、棒茶づくりの工程を説明して下さいました。

ご夫妻は、加賀棒茶のパックを何袋もご購入。そして、ざっくばらんにおしゃべり。その中で、坂さんが学んだ東京の大学は、ご夫妻の奥様のお母さんと同じ大学で、お二人の年齢も同じであることが分かり、「何という偶然」と互いに驚かれました。

お二人は二泊三日の間、このほか、あかつき屋の近所のふじた酒店さんでは若女将さんと、御朱印を頂いた前のお寺広済寺さんでは奥様と、そして、兼六園下交差点そばの喫茶店「いしかわ門」さんでは、モーニングセットを頂きながら、ママさんとご歓談。地元の人の人情にふれる金沢ステイになったようです。

この度のご宿泊ありがとうございました。この兼六大通り、賢坂辻界隈は、長年、地道にご商売を営み、地元の人らから愛されているお店が、少なくありません。今度お越しの折は、また別のお店も知って頂ければと思います。ぜひまたお越し下さいませ。

圧巻 加賀路旅 温泉、絵付け、山中節も

あかつき屋のお客様を通じて、地元石川の魅力を発見または、再発見することが少なくありません。この三連休に東京からお越しになった女性お二人は、まさにそんな方々でした。

お二人は、あかつき屋に二泊されましたが、事前リサーチがしっかりしていて、訪問先のポイントを外さないばかりか、こんなところもあったのか、とこちらが教えられるようなところにも出かけられました。その中で圧巻だったのは、ご宿泊二日目の加賀路の旅です。レンタカーで片山津、山中、山代の三温泉をめぐられ、三つの総湯(公衆浴場)をはしごされました。

冬空の下、そのバイタリティーと軽やかな身のこなしに感嘆しました。

(山代温泉の古総湯=以下、ご提供写真)
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お二人は、加賀温泉のお風呂に入るのが大きな目標だったようです。で、お湯に浸かったのは、山中温泉の菊の湯のほか、山代温泉の古総湯、総湯の計三つです。いずれも建物や浴場などに独特の趣があり、長い年月に培われた味わいがあります。お二人は、地元の人の暮らしぶりをも垣間見ながら、加賀温泉の魅力を大いに満喫されたようです。

(ゆかたべさん人形にドラえもん描く)
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(中谷宇吉郎雪の科学館)
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このほか、山中温泉では、山中座で芸妓の舞台を観賞。「(忘れしゃんすなで始まる)山中節を楽しみました」(お二人)。この温泉街では、九谷焼窯元きぬやを訪れ、「ゆかたべさん人形」に絵付けをしてきました。
九谷焼については、大聖寺にある県九谷焼美術館にも足を運び、九谷焼の逸品を間近にし、その伝統工芸の魅力にふれました。

片山津温泉では、中谷宇吉郎雪の科学館を訪問。様々な展示物を通じて、雪や氷のロマンにいっとき浸られました。

(すし酒菜 なかむらさんのお料理)
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金沢では、「すし酒菜 なかむら」さん(広坂1丁目)でご夕食、日本海の新鮮な幸に舌鼓を打たれました。

ご滞在中、北陸の冬らしく天候は不安定で、時折雨が降りましたが、「その時は運転中で、雨に濡れずラッキーでした」とのこと。肌寒い日であったものの、お二人は夜遅くまで戸外で過ごされ、冬の金沢、加賀路を十二分に味わわれました。

ご宿泊ありがとうございます。今度は、暖かい季節に来て下さると、また別の魅力にふれることができると思います。お気軽にご再訪下さいませ。

カニの漁師町 味覚と人情にふれ

(前回のつづき)
この越前海岸。美しい海辺の風景とともに、もう一つビッグな特産品がありました。それは、カニ、中でもズワイガニです。漁港を有する越前町は、福井県内でもトップクラスのカニの水揚げ高を誇り、県内外にその名をとどろかせています。

その名物にふれないわけには、いかない。カニの博物館を訪ねて造詣を深め、カニ料理店で地元ならではのカニの調理について新たな知見を得ました。

【越前がにミュージアム】
(漁村風景を模したジオラマ)
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(生きたズワイガニがいました)
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ズワイガニは、日本海の冬の味覚の代名詞にされるほどに、私たちの身近にあります。でも、同じ北陸でもその呼び方が異なり、石川県は加能ガニと言い、福井県は越前ガニと呼びます。同じ海産物ですが、おらが海ならではの幸であると主張するようでもあります。

そのカニについて、多角的に紹介する博物館が越前町にあります。越前がにミュージアムです。建物は、カニが足を広げたような形をしています。

そこでは、カニの生態のほか、地元のカニ漁の歴史や、カニを生業とした漁村の暮らしぶりなどを幅広く展示しています。もちろん生きたズワイガニも紹介。カニ専門の博物館では、北陸随一の規模と内容と言えます。ここで改めてズワイガニついて見聞を広げました。

その後は、思い切ってカニ料理のお店へ。訪れたのは、蟹かに亭です。カニ料理専門店が軒を並べる中にありました。
店内は、カニシーズンとあって、既に大勢のお客さんがいました。

(お店の方が手際よくカニの身を出して下さいました)
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出されたカニはゆで上がったばかりのもの。さすがに本場とあって、美味でした。
ここで、新しいカニの食べ方を教わりました。カニの足とカニ味噌などを取り出し、それらを大根おろしと混ぜ合わせます。これをどんぶりのご飯の上にのせて食べるのです。

(地元に伝わる漁師飯のどんぶり)
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スタッフの女性が言いました。「これは、昔からここで伝わる漁師のまかない飯なんです。おいしいですよ」。漁師の家で生まれ育ったという、その年配の女性。はさみでカニ足を根元から切り、カニ足の身を殻から取り出す金属製の細長い器具を使って、つややかな、それを手早く出して下さいました。熟練の技です。

実は、今冬初めてのカニの食事。その濃厚な味に酔いながら、越前海岸を五感で堪能する日帰り旅となりました。