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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

福井・敦賀駅 装い一新

関係する団体の視察で福井県敦賀市を訪れました。敦賀は、関西・中京方面へ行く時は、必ず通るところ。でも、駅に降りて街を歩くのは久しぶり。いろいろと発見があり、刺激的な一日となりました。

平成34年度末の北陸新幹線金沢ー敦賀間の開通を控え、敦賀駅が大きく様変わりしているのに驚きました。近年の整備事業により、駅舎は新しくなり、シックな外観に。駅舎に隣接して、交流施設「オルパーク」が新設されていました。開放感と洗練された雰囲気があり、駅舎と合わせ、敦賀の新たな顔になっていました。

(シックな外観となった敦賀駅と交流施設オルパーク)
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(内装材に木材をふんだんに使った駅舎内)
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敦賀は、私にとっては、親近感のある場所。マラソンを愛好する私は以前に秋に開催される敦賀マラソンに数回出場しています。
関西、中京方面の経由地であるばかりでなく、若狭・小浜方面へ至る中継点でもあるからです。
お土産として、小牧のかまぼこを買ったこともあります。

駅に降り立って、振り返ったら、その駅舎の外観の様変わりに驚きました。以前はコンクリート造りでしたが、今は落ち着いた色調の外観に変わりました。駅舎の内装素材も木をふんだんに使用しており、心が安らぎます。

(交流施設「オルパーク」の多目的室)
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隣接して、交流施設「オルパーク」があります。2階に上がると、コミュニティ・スペースがありました。駅前広場に向けて、全面ガラス張りとなっており、開放感いっぱいです。そこでは、高校生らが静かに勉強していました。
駅がすっかり、まちの集いの場になっていました。(つづきます)

清涼 新緑の中、手取峡谷

連泊のお客様が観光に出かけられた後の昼時、ちょっとリフレッシュしたいと車で白山ろくに向かいました。ささやなかグルメ探訪と名所散策です。

訪れたのは、大日川沿いで、山すそにある、そば屋「唐変木」さん。ログハウス風の店内に入りました。12時前に着いたのに、既に中は、大勢のお客さんで混み合っていました。

注文して待つこと30分余り。
出されたおそばを見て、驚きました。おそばが見るからに、しっとり、つややかで、光っているのです。新鮮なお刺身を前にした感じ。

もちろん食感も、さわやかで、おいしく、大満足。
メニューは、ご飯類などなく、おそば一本に絞っており、その意気込みを十分に感じさせる、納得のいくお味でした。

(新緑の中、勢いよく落ちる綿ケ滝=展望台から)
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この後、車を走らせ、手取峡谷へ。綿ケ滝そばの駐車場に車を止めました。展望台に向かいました。
そこは誰もおらず、静かな佇まい。手取川上流に視線を向ければ、綿ケ滝がしぶきを上げて、渓谷に落ちていました。
何とも言えない壮観な風景。眼前の新緑といい、滝といい、心身は清涼感で満たされました。

(不老橋からの眺め
     写真上は上流、写真下は下流)
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続いて、ここから数百㍍下流の不老橋へ。ダイナミックに展開する渓谷の景観。橋の上流と下流で、随分と景色が違います。
崖、岩場、緑、そして川の流れ。季節と時間で、表情を変え、心をとらえます。

近づく梅雨入りを前に、命を洗濯した時間でした。

隠れた名所 小松・日用の苔の里

ゴールデンウイークの忙しさから一息ついた先日、小松市の里山地域にある「日用(ひよう)苔の里」を友人たちと訪れました。噂には聞いていた苔の里、実際に足を踏み入れたそこは、想像以上に豊かな苔のじゅうたんが広がっており、見ごたえがありました。

加賀温泉郷の一つ粟津温泉から車で3分ほどのところにあるこの苔の里は、静かな里山集落の中にあります。いわゆる観光地化による俗化は見られず、素朴な雰囲気が漂います。隠れた名所の感があり、しばし落ち着いた時間を過ごしました。

(ガイドさんの案内で苔の里を見学)
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日用町は、過疎化が進み、現在は七戸で集落をつくっています。私たちを案内して下さった、日用苔の里推進協議会の山際富弥康理事によると、この地域は元々杉林であったところに、木を間伐して家を建てたために、絶妙に日向や日陰ができ、苔が生育しやすくなったそうです。

これまでの住民のお世話もあって、スギゴケ、ハイゴケ、ヒノキゴケなどのほか、現在は計48種類の苔が確認されているとのこと。目を凝らすと、その生え方や、色合いなど、様々な苔が育っていることが分かります。開放的な苔の野外ミュージアムの趣があります。

(日用神社に入る)
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(神社横には一級河川と言う日用川が流れる)
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(緑豊かな苔の絨毯に感嘆)
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この日は明るい日差しが注ぐ日でしたが、木立の中は案外と涼しく、森林浴をしているよう。コースには、日用松、能登ヒバや銀杏の大木などがある日用神社や、コンサートや作品展示、結婚式などに利用されているゲストハウス「叡智の杜 Wisdom House」もあります。

80分の説明時間でしたが、散策コースが変化に富んでいる上、ガイドの山際さんの説明が要領を得ているので、全く退屈しませんでした。

(眞子さまが歌会始で詠んだ歌の歌碑)
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この苔の里には最近、ビッグな出来事がありました。秋篠宮家のご長女、眞子さまが昨年11月に、この苔の里を訪問なさったのでした。
さらに住民の方々を喜ばせたのは、眞子さまが今年の宮中・歌会始の儀で、ここを訪れたことを題材にした歌を詠まれたのでした。
「広がりし 苔の緑のやはらかく 人々のこめし 思ひ伝はる」
住民の方々の長年のご苦労が、思いがけない形で結実したのでした。

すっかり苔の世界に浸った一日。あかつき屋のお庭に広がる苔を見る目も変わりました。

新幹線開業前に並行在来線訪ねる旅

北陸新幹線の来春開業を控え、それに関連したお客様があかつき屋にお泊まりになりました。新幹線と並行に走る北陸本線の区間は開業後、並行在来線としてJRから経営分離されますが、この区間の名残を惜しもうと沿線の駅に足を運ばれたお客様がいらっしゃいました。

東京からお越しになった男性4人のグループです。実はこのお客様、北陸新幹線の東京-上越妙高駅間の運行を担うJR東日本さんの社員の方たちでした。
「北陸新幹線ができる前に一度行ってみたくて」と金沢にお越しになったお客様。沿線の風情に感慨をもたれる一方、百万石の城下町金沢の趣も楽しまれました。

(北陸本線沿線の駅を訪ねられたお客様=写真掲載了解済)
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今回のお客様は、JR東日本さんの技術系の社員の方たちです。技術の面からJR列車の安全、迅速な運行に日々尽力されています。

昨日の夕方お宿に入って来られた時、立派なカメラを首から提げておられたので、写真を仕事にしておられる方かと思いました。そうではなく、東京からお越しになった時、富山駅や倶利伽羅駅で途中下車し、駅舎や列車の写真を撮って来られたのでした。

(倶利伽羅駅駅舎=お客様ご提供写真、以下同じ)
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聞けば「北陸新幹線開業前に、一度沿線をゆっくり見たくて」とのことでした。
降り立った倶利伽羅駅では、駅舎とともに、そこを通過する寝台特急列車トワイライトエクスプレス号(大阪発札幌行き)や富山駅行きの普通電車などをカメラに収められたのでした。

(札幌に向かうトワイライトエクスプレス号=倶利伽羅駅)
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(富山駅に向かう普通電車=同)
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「(北陸本線はJR西日本区間なので)ちょっとアウエイ感がありますね」と笑っておられましたが、沿線の駅で降り立ち、しばし過ごした時間では、北陸ならではの季節感や風景を感じられたようでした。

あかつき屋では、夜近所の温泉銭湯で旅の疲れをいやされた後、近所のお寿司屋さんでお食事。今朝は早々に起きられ、まず兼六園の観光をと歩いてそこへ向かわれました。

ご宿泊ありがとうございました。北陸新幹線が開通すると金沢から東京まで約2時間半でつながります。そちらのお立場でも今後ともよろしくお願いいたします。

白山ろくで迎える朝 峡谷美に感嘆

21日はお客様をお送りした後、午後からはお休みとさせて頂きました。加賀白山の山里で友人らと旧交を温める会があったからです。

白山ろくのお宿で一夜を過ごして迎えた朝。国道157号そばを流れる手取川。そこは、ダイナミックな景観で知られる手取峡谷が、続いています。川に架かる不老橋でしばしの時を過ごしました。

(不老橋から望む手取峡谷。
上の写真が上流。下のそれは下流の風景)
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久しぶりに見る渓谷美。肌寒さが残る気温によるものか、上方には、靄とも雲ともつかぬガスがかかっています。川の水は、前日の雨のせいか、水量は多めで、ところどころで白い水しぶきがたっています。

そんな中で、季節感を強く感じるのは、渓谷を覆い尽くすほどに広がる新緑。その葉の勢いと光沢は、日本三名山の一つ白山のふもとにも、確かに夏がやってきていることを感じさせます。

(田植えを終えた水田。水面に山が映っています)
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不老橋を渡って、鳥越地区側に出ました。そこには、広々とした水田が広がっています。
既に田植えが終わり、田には、早苗が整然と並んでいます。
よく見ると、田んぼに張られた水には、山の姿が映っています。

すごく静か。とても静か。
久しぶりにいただいた休日。
大自然は、慌しい日常で昂ぶった心身を鎮め、姿勢を整えてくれるようでもありました。