夜、お客様がお食事で外出されている間を縫って、散歩に出かけました。行き先は、ひがし茶屋街方面。あかつき屋から歩いて15分ほどで着きます。
(夜のとばりが下りたひがし茶屋街)

ひがし茶屋街。日中の喧騒は嘘のように、人の姿は、まばら。お店の軒下に連なる灯りは、藩政期から続く家並みの風情を醸し出していますが、人待ち顔のようにも見えます。
柳の木がある広見で、しばし佇み、その場を離れました。
(梅の橋を望む。川面には、マンションの灯りが)

浅野川のほとりに出ました。木でできた梅の橋付近。様々なテレビ番組でも登場する橋ですが、ここもいたって静か。
川面には、隣接する高層マンションの灯りが、落ちていました。
(主計町茶屋街も静かな佇まい)

主計町に立ち寄りました。ここの茶屋街は、ひがしと違った趣があります。浅野川のすぐそばにあるだけに、心もち涼しく感じます。
通りには、いくつか名の通った鍋料理のお店がありますが、お店が活発になるには、時季がまだ早いよう。ひっそりとしていました。
魅力的なお鍋を楽しむ時は、もうしばらく先のようです。
清少納言は、枕草子で「夏は夜」と記しましたが、二つの茶屋街をはさむ浅野川界隈を歩くと、「秋は夜」とも言いたくなります。
川の流れ、風の音に、虫のさえずりも協奏し、昼の慌しさを忘れさせてくれます。
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