今回の金沢の旅は、奥様のお父様の喜寿のお祝いで企画されたとのこと。奥様のご両親、そしてフランスから帰省された妹さんの合わせて5人でここを貸し切って宿泊されました。
ご家族水入らずの金沢町家ステイ。落ち着いた時間の中で、共に健康であることの喜びをかみしめておられるように見えました。
(お父様の喜寿のお祝いでお泊まりになったご家族
=写真掲載了解済)

こちらのご夫妻は、本当に思い出深いお客様です。6年前にお泊まりになった時、今年88歳になる私の母の花嫁道具だった花嫁のれんを初めてこのお宿に飾った時にいらっしゃったからです。
お宿を開業してまだひと月ほどしかたっていない時で、緊張感が抜けない中で、お二人をお迎えした時のことを鮮明に覚えています。お客様をお世話させて頂く喜びと、様々な教訓を得ながら、お陰様でここまで大過なく、お宿業を続けさせて頂いています。
一方、お客様の方も、この6年の歳月は、一言で語り切れないものがあったのでした。ご夫妻がお泊まりになった翌3月11日に東日本大震災が発生、主にご主人はお仕事の面で対応が迫られ、激動の日々を送ることになったそうです。
短いようでこの6年余は、ともに幾つかの節目を刻んだ歳月になったのでした。
今、ご夫妻は一息ついた段階にあるそうで、お父様が喜寿を迎えられたのをお祝いして、金沢、そして能登へのご旅行を計画されたのでした。
ご一行様は、あかつき屋ではお庭を見ながら、ごゆっくりと過ごされ、ご夕食では、これも6年ぶりに小立野にあるおでんの「若葉」さんへ出かけられました。
あかつき屋においては、やるべきことは、まだまだありますが、ご夫妻にはちょっぴり進歩した姿をお見せできることになったかな、と思っています。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。お父様、喜寿おめでとうございました。いつまでもお元気でお過ごし下さい。
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