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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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「腰張り」 ご苦労さま

町家は、今日から家の内部の壁の塗り替えも始まりました。その際、これまで壁の下部に帯状に付けられていた「腰張り」と呼ばれる一種の和紙が、姿を消します。
これは土壁ではよく用いられるもので、壁が崩れるのを防ぐためのものです。この町家に入居以来、これまで見てきただけに、一抹の寂しさがあります。「腰張り ご苦労さま」と言いたい心境です。

(腰張り)
koshibariyokonaga.jpg

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この町家は、今では珍しくなった土壁(砂壁)が使われていました。町家の障子、ふすまの張り替えをお願いしている瀬田表具店さんによると、土壁は砂のもつ独特のふくらみ、やわらかさが魅力です。
ただ土壁は、砂が落ちやすいのが、難点と言えば難点です。家にいれば、壁に接触すると砂が落ちてくる場合があるので、障子やふすまと同様、町家はデリケートだなと思って、穏やかに過ごすように努めています。

昔の土壁はこのように砂が落ちやすいので、足などの体や布団が接触しやすい下部に、それを防ぐために「腰張り」と呼ばれる和紙が貼られてきました。加えて腰張りは、部屋を引き締める効果があります。
土壁で造られているこの町家では、土壁の部分は、高さ9寸(約27㌢)の腰貼りがはりめぐらされています。

しかし、最近の壁は崩れにくい材質になったので、腰張りは全くと言っていいほど使われなくなりました。「腰張りの良さを分かる人も少なくなった」(瀬田表具店)せいもあるようです。
今使用されているのは、お茶席などの会場となるお座敷が多いそうです。それも本来の目的よりは、デザイン性を意図してのことのようです。

(新たな壁となる色のサンプル)
kabenoiro.jpg

土壁から崩れにくい現代の材質の壁へと、左官屋さんによって、塗り直されます。壁の色合いや雰囲気は、これまでの色調を尊重することにし、写真のサンプルから選ぶことにしました。












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