20日午前、金沢市天神町のこまちなみをフィールドワークした立正大学の学生さんたち。休む間もなく、早速あかつき屋でプレゼン資料を作り、午後7時からあかつき屋の前のお寺広済寺さんで発表されました。
時間的にかなりタイトな日程でしたが、学生さんたちは集中力を発揮され、パワーポイントの資料をしっかり作成、お寺では、地元の人たちの前で、堂々はつらつと、金沢そして天神町で感じたこと、考えたことを述べられました。
(あかつき屋でプレゼン資料の作成に取り組む学生さんたち)

学生さんたちは、3つのグループに分かれて、調査されました。金沢の観光の動向や金沢市のこまちなみなどの行政施策などを事前に調査され、ここでのフィールドワークと合わせて、感想、意見をまとめられました。
発表では、金沢が世界でも例を見ない、数百年にわたって戦場になっていない都市であることから、古い家並みや街路が今も数多く残っていることが報告されました。
(お寺で発表した3つのグループ)



一方、天神町については、その通りがかつて金沢と富山・福光方面とを結ぶ要路であったことから、戦後の一時期まで桶屋や髪結いの店など、数多くの商店でにぎわっていたことが、示されました。
しかし、近年は過疎化や少子化の波で、通りは商店の数がめっきり減り、今は魚屋さんや八百屋さん、畳屋さんなどが残るのみとなりました。
その再興策として、学生さんたちは、通りに加賀野菜などを売る直売所を設けたらどうか、との提案がなされました。
天神町から扇町にかけての通りは、いわゆる観光客が訪れることがまれなところです。それだけに、他のこまちなみと違って、活性化を図るのは、容易でないのかもしれません。
(すべての日程を終え、記念撮影する学生さんら)

でも、今回の学生さんたちの素直な感想と新鮮なアイデアを聞いて、何らかの突破口が見つかるのではないかとも感じました。空き家活用や新たな交通手段の導入などを通じて、新たな動きが生まれるかもしれません。
そんな気持ちにさせられた学生さんたちの発表でした。
学生さんたち、お疲れさまでした。ご宿泊ありがとうございました。
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