その園では、紫、青、白など彩り豊かな花菖蒲が見頃になっていました。園内をそぞろ歩き、きれいな花々を観賞。身も心もすっきりしました。
(美しい花々が広がる卯辰山の花菖蒲園)


この日あかつき屋にお泊まりになったお客様は、兼六園や茶屋街などメジャーな観光地はご存知でも、花菖蒲園についての知識はありませんでした。それで、そのフラワーガーデンは今ちょうど花が満開になっていることから、こちらからお誘いしました。
清純さと華やかさを兼ね備えた花の数々。山あいからは、風が流れて来て、とても気持ちのいい空間。
しばし散策した後、あずまやで一休み。持参した飲み物などを口にしながら歓談しました。
お客様のオランダ人男性とおしゃべり。オランダと言えば、チューリップが浮かんだので、「チューリップ以外に、アイリス(花菖蒲)もありますか」と尋ねました。
その男性。「アイリスもポピュラーです。(画家の)ゴッホが数多く描いています」とおっしゃいます。ゴッホは、代表作のヒマワリが有名ですが、この花菖蒲を題材にした作品もたくさん残していたのです。そして、そのゴッホは、オランダ生まれなのでした。
(アジサイの小道)

花菖蒲園を縁取るように、アジサイも咲き始めました。満開になったもの、まだ緑がかったものと様々。そのアジサイに沿う小道も楽しみました。
浅野川の素晴らしい夕景と出会う
卯辰山の麓を流れる浅野川。数日前の夕方頃、天神橋に差しかかった時、素晴らしい風景と出会いました。
やがて日本海に日が沈もうとする頃、空や雲は赤みを帯び、色のグラデュエーションをつくっていました。
(感動的な浅野川の夕景)

右岸はひがし茶屋街、左岸は並木町のマンション群。静謐さと重厚さを醸すシルエット。その真ん中を浅野川が日本海に向かって静かに流れます。
歴史と現代そして、自然がつくるハーモニー。
この金沢に生きて、歓びと感謝の念を抱いた時間でした。
スポンサーサイト