(近所の加賀八家奥村家の菩提寺・永福寺さん)

実はタケノコ掘りは初めての体験。その面白さと難しさを身をもって味わい、掘り出したタケノコは、煮物にして味わいました。
永福寺さんは曹洞宗の寺院で、加賀藩の家老奥村永福が天正年間(1573〜92)、前田利家より寺地を得て建立したことで知られています。小立野寺院群の一角にあり、我が家の散歩コースにもなっています。
近所の方から永福寺さんでタケノコ掘りがあるから参加しませんかとのお誘いを受け、お昼過ぎの空いた時間だったので、おっとりがたなで出かけました。
(永福寺さんの裏山。ひと際目立つ奥村家のお墓)

(あちこちでタケノコが顔を出していました)

お寺では、奥様が待っていて下さいました。裏山に案内されました。竹林で、その空いたところには、お墓が林立しています。藩政時代の古びたお墓が数多くあり、その中で、奥村家のものとされる、ひと際立派なお墓もありました。
丘のあちこちにタケノコが元気そうに顔を出していました。
(上手にタケノコを掘り出すお寺の奥様)


さぁタケノコ掘り。まず奥様がお手本を見せて下さいました。奥様は熊手と鎌などを使って、手際よく作業を進めます。
とても経験豊かな感じです。
「タケノコの周りから広く掘っていくのが、コツですね」。奥様はそうおっしゃって、広さと深さを十分作った上で、鎌をタケノコの株に当て、掘り出されました。
私も挑戦。熊手を使って、土を掘り出す作業は、結構地味で根気のいる仕事。タケノコが姿を現すと我慢できず、取り出すために鎌を横に入れたくなる衝動にかられます。
何とか忍んで、20㌢ほどのそれを収穫しました。
タケノコは、シーズンになると、よく知人から頂きましたが、今ようやくそのご苦労が分かりました(遅過ぎます(-_-;))。
あかつき屋に帰ってから、それ用の米ぬかでゆでた後、だし汁と、醤油、砂糖そして、お酒などを加えて、煮物を手作りしました。新鮮で、さくさくとしたおいしさ。
そして何より、近所で汗して採ったタケノコであるということが、愛着を生み、格別の風味となりました。
永福寺さん、ありがとうございました。
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