あかつき屋の付近は、霰で敷き詰められ真っ白に。思いがけない冬の到来に身構え、年の瀬が近くなったことを感じています。
(霰で真っ白になった、あかつき屋の前の道路)

この時季の雷は、鰤起こしとも言われ、冬の始まりを告げるものです。私たち北陸に住む者にとっては、珍しくもないのですが、あかつき屋のお客様にとっては、大きな驚きだったようです。
昨夜ドーンという音とともに、激しく落ちて来た大粒の霰。お客様は、歓声とも、悲鳴ともつかないような声を上げ、玄関から外に出られました。
「雪だ、雪だ」。そう繰り返し、白くなった屋外に目を見張られました。
冬の予兆は、ここ数日ありました。どんよりとした空模様となり、風は冷気を含み、ふだんにも増して強いものでした。
それでも、残り少ない秋をお客様とともに味わっていました。
(物干し竿に下がった古民家の干し柿)

ここから八坂に行く途中にある古民家では、軒下に干し柿を吊るしており、その様子は、晩秋を象徴する光景でもありました。
前のお寺・広済寺さんの境内にある、ザクロの木は、葉が随分と落ち、今は口を開いたザクロの実が、飄然と風に揺れています。
(葉が落ち、実が目立つザクロの木。広済寺さんにて)

(あかつき屋に置いたザクロの実)

そのザクロは、お客様に楽しんでもらえればと、お寺が今年も下さりました。今、あかつき屋の掘りごたつのテーブルの上に、お皿に載せて飾っています。
赤い粒々の実は、見ているだけで、ぽっと心も温かくなります。
秋から冬へ。季節は、様々な色のハーモニーをつくり、人々の暮らしに潤いとアクセントを与えてくれています。
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