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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

屋根裏に ぐるり防火壁

ゲストハウスへと生まれ変わる町家のリニューアル工事については、古いものを新しくすることだけにとどまりません。実はこれが最も重要と言えるのが、お宿としての法的基準を満たすためのリフォームです。一般にまず知られていない改造の一つとして、階段上の屋根裏部分の防火壁の設置が挙げられます。
(耐火ボードを貼る前の屋根裏)
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私どもが開設する町家ゲストハウスは、旅館業法の基準で言えば、食事を提供しないことや、広さなどの条件から簡易宿泊所のカテゴリーに入ります。
このようなお宿を開く際の法的規制では、代表的なものとして、建築基準法や消防法、旅館業法が関係してきます。
その上、自治体関係のものとして、都市計画に係る用途地域や景観に関する基準なども満たす必要があります。
(ボードをのこぎりで適当な形に切る大工さん)
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お宿を開こうと思い立っても、実に数多くの法的規制があるため、そう簡単にはいかないのです。このため、実は私どもも入り口の段階で随分と気をもみました。
それらの点に関しては、この町家が「奇跡」(自治体関係者)と言われるほどに、ほとんどクリアしており、あとはいくつかの点を工事で満たすことになります。

(柱の間に貼られた耐火ボード)
boukaheki3.jpg

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その代表的なものが、階段真上部分の天井裏の防火壁の設置です。既にこのブログで記載しましたが、この町家は3階と言えるほどに広い屋根裏をもっています。
しかし、万が一に備えて、階段の真上に当たる屋根裏の空間は、四角い煙突を造るように壁で囲う必要があるのです。

このリフォームの本体工事では、まず最初に、この改造から着手されました。
(有)嶋田工建のベテラン大工さんも、「こんな仕事は初めてや」と最初は戸惑いを見せながらも、忠実に几帳面に、階段の真上に当たる部分に木の骨組みを作り、耐火性のある石膏(せっこう)ボードを貼り付けていっています。
屋根裏は、様々な柱が張り巡らされており、中にはカーブしているものがあり困難な部分もあるのですが、そこは熟練した腕をもつ大工さん。のこぎりを巧みに扱って、柱のすき間にぴったりと収まるように、ボードを切っておられます。
大工さんは「なかなか、せいた訳に(急ぐように)いかんはー」と苦笑気味に言われますが、私は「急いでいませんから、マイペースでやってください」と応じています。

昭和初期に建築されたこの町家。歴史的な面影を残すことはもちろん大事ですが、安全・安心なお宿にすることが、何より第一ですから。
















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