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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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表具屋さん、水にこだわる

ゲストハウスへと生まれ変わる町家の障子やふすまの張り替えをして頂いている瀬田表具店さん(金沢市菊川1丁目)を訪ねました。ちょうどご主人は、お仕事中でしたが、あいさつを交わした後、ご主人は、やおら目の前にあるペットボトルに入った水について語り始めました。
(瀬田表具店のご主人)
setasan.jpg

2㍑入りの大きなペットボトルには、水が一杯に入っていました。
「これは、3年前の水ですよ。3年たっても色は変わらないんです」。
よく理解できないまま聞いていると、続けてこうおっしゃいます。
「寒の水は、腐らないんで、(ペットボトルに入れて)保存して使っているんですよ」。

(寒の水が入った2㍑入りペットボトル)
petbottlewater.jpg

ご主人と、その息子さんからも、うかがった話を整理すると、こういうことなんです。
水は、糊(のり)を作る時に、よく使う訳ですが、これに雑菌が入ると良い糊ができない。
1年で最も気温の低い寒の時期の水を使えば、雑菌が発生しにくい、良い糊ができるのだそうです。

こんな話は以前にも聞いたことがあるな、と思い出したのは、酒造りや、かきもち作りのこと。いずれも、やはり雑菌が繁殖しにくい寒の時期に作業のピークを迎えます。

 流し台や縁の下に大量に保管
「水は何か特別なものですか」と尋ねると、「寒の時期なら水道の水でいいんです」とご主人。
寒の水はふだんの仕事でふんだんに使うので、その時に取った水がペットボトルに入れて50-60本ほど蓄えてあるのだそうです。
その水の保管場所は、温度変化の少ない、台所の流し台の下や、縁の下だとか。

息子さんは、こう補足して下さいました。
「掛け軸や屏風などは、(少なくとも)50年、100年もたさないといけないです。そのために、糊は吟味して作っています。(水にもこだわるのは、お客さんに良い品をお届けするために)長年伝わる職人たちの知恵ですね」

【瀬田表具店さんの話は続きます】








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コメント

知らせました

あれ-、早速 瀬田さんにお知らせしました。よろこんでおられましたよ

  • 2010/11/09(火) 10:39:45 |
  • URL |
  • ちびまま #-
  • [ 編集 ]

お話上手な方ですね

大変お話の上手な方で
笑顔で穏やかに説明して下さるので
心が和みました。

  • 2010/11/10(水) 00:06:44 |
  • URL |
  • あかつき太郎 #-
  • [ 編集 ]

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