建築や家具、福祉機器、ポスター制作など、幅広い分野でものづくりに携わる学生さんたち。古い城下町でありながら、先進的な建築物も数多くみられる金沢は、彼らにとって創作意欲を刺激する土地でもあったようです。
若者たちと過ごした三日間は、私にとっても興味尽きないものでした。
常葉大造形学部の学生さんたちは、大学のある静岡市・清水港の新たな魅力づくりに取り組んでおられます。そのアプローチとして、港に昭和初期に建造された石造りの倉庫群の活用を目指しておられます。
(学生さんたちが尽力された清水港のミナトブンカサイ=ご提供写真)

その方策として、ここ数年秋に行政などと協働で清水港を舞台に「ミナトブンカサイ」を開催。倉庫群の一帯では、ライブペイントや音楽演奏、カフェ、公開講座など多彩なイベントを繰り広げたのでした。
(金沢市民芸術村をご見学=同)

今回の金沢の旅では、学生さんたちは、このプロジェクトをリードする大学の土屋和男准教授とともにお越しになりました。
そのご滞在中、紡績工場跡を活用した市民芸術村のほか、海みらい図書館や21世紀美術館、ひがし茶屋街、武家屋敷跡などを精力的に回られたのでした。
藩政時代の面影が色濃く残る街でありながら、歴史的遺産の魅力的な活用や斬新な建築物の数々は、学生さんたちにとっては、大変興味深く、参考になるものだったようです。
一方で、北陸・金沢の自然風土や食文化も、旅の楽しさを倍増させたようです。滞在二日目の夜は、雪が激しく降り、その雪に昂奮して雪だるまを作る人もいました。
(とり野菜みその鍋料理で夜を過ごした学生さんたち)

そんな中、あかつき屋のコミュニティルームでは、学生さんたちは、石川のご当地鍋料理とり野菜みそを作り最後の夜を過ごされました。ぴり辛風味のそれは、とてもおいしく、体も温まり、忘れられない一夜になったようでした。
この度のご宿泊ありがとうございました。皆さんそれぞれの作品を拝見したいと思ったことでした。元気にご活躍下さい。
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