学生さんらは、歴史を専攻されており、百万石の城下町金沢は格好の学習の対象。兼六園のほか、ひがし茶屋街など歴史的遺産に足を運ばれ、五感で北の古都を感じられました。
(ご宿泊になった甲南大学の学生さんら=写真掲載了解済)

ご一行様は、甲南大学文学部歴史文化学科の鳴海邦匡教授とその先生のゼミ生たち。それぞれの時代と地域において、そこに生きる人々と環境との関わりを研究しておられます。
あかつき屋は、国登録有形文化財のお宿ということで宿泊先に選んで下さいました。
一日目は、県観光物産館で和菓子作り体験をされた後、ひがし茶屋街を訪ねられました。そこでは、金沢の観光ボランティアガイドのまいどさんの案内で街歩きをされました。
日本の情緒漂う、重厚な佇まい。学生さんは「とても素敵」と話され、古い街並みの風情を楽しまれました。
(ひがし茶屋街志摩でまいどさんのお話を聞く学生さんたち
=ご提供写真)

この中では、お茶屋志摩に入られました。まいどさんの男性は、ここでこのお茶屋の歴史や使われ方などを説明され、学生さんは熱心に聞かれました。
(夜の勉強会でこちらが準備した説明資料)

夜は、市中心部のお食事処で金沢の郷土料理治部煮やおでん、お刺身などを召し上がった後、あかつき屋で勉強会を開かれました。
その席上、私は、あかつき屋について紹介したレジュメと映像資料を基に、この建物のことや地域のことについて説明させて頂きました。
学生さんは静かに耳を傾けられ、質疑応答では、神棚の上の天井に貼ってある「雲」という字は、どういう意味がありますかとか、お部屋の天井にさしてある、串刺しのものは何ですか、などと尋ねられました。
雲の文字は、神棚の上は、何もない空であることを意図し、串刺しのものは、金沢・野町神明宮のあぶりもちで、家内安全、五穀豊穣を祈るものであると答えました。
学生さんにとっては、金沢の風習にもふれるゼミ旅行になったようでした。
先生、学生さん、この度は、ありがとうございました。引き続き有意義なキャンパスライフをお送り下さい。
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