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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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夜寒に鯖の糠漬け茶漬け

立春が過ぎ、昼間いくらか気温が上がっても、夕方頃になってみぞれやあられが降ったりして肌寒くなったりします。本当の春には、まだ時間がかかりそう。もうしばらく我慢です。

でも、そんな冬の日々は、辛いことばかりではありません。北陸・金沢には、この季節ならではのおいしい食べ物が多々あり、その一つに発酵食品の糠漬けがあります。鯖の糠漬けをあかつき屋の近所の魚屋越吉さん(扇町)で買い、それを夕食の際お茶漬けにして食べました。

(越吉さんの店頭に置かれた鯖の糠漬けの樽)
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越吉さんでは、自家製の各種糠漬けを店頭に出しておられます。過日立ち寄ったところ、女将さんが、鯖の糠漬けが入った樽を前にして、いろいろと説明して下さいました。
樽から取り出したその糠漬けは、平成26年の2月に漬けたもので、一年ほど熟成したものです。
「なんば(唐辛子)を入れておくと、虫よけになるんやは」と女将さんは話し、「そのまま食べていいし、焼いてお茶漬けにしてもいいですよ」と食べ方をアドバイスされました。

(鯖の糠漬けは、お茶漬け用に半分ほどを使いました)
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私は以前にそれをお茶漬けにして食べたことがありますが、今回は一工夫しました。それは焼いた鯖の糠漬けの周りに永谷園のお茶漬けを散らしてみたのです。

お湯を注いで出来上がった鯖の糠漬け茶漬け。糠風味の鯖は、それはそれでコクのある旨みがあるのですが、幾分辛くも感じられます。

(周りに永谷園のお茶漬けを散らすことで味に軽やかさが)
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それが、永谷園のお茶漬けの海苔とあられなどが加わることにより、その塩辛さが和らぎ、味に軽快感が生まれるのです。最初にイメージした通りでした。
また、お湯に浮かんだ鯖の脂は、何とも言えない食感をつくります。元気が出る感じです。

北陸の冬の風土が生んだ鯖の糠漬け、そしてそれが主役のお茶漬け。戸外の寒さを忘れさせてくれる、充実の夕食となりました。

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