その神社では、参道の途中にある広場が左義長の場所になっており、階段を登って着くと、煙が上がり、パチパチと火が燃える音がしていました。持ってきたその正月飾りなどを火の中に投じました。
赤い炎が再び上がり、火勢が増します。正月ムードに浸っていた訳ではないけれど、なんかふんぎりがついた気持ちになりました。
(椿原神社で行われた左義長)

さらに階段を登り、拝殿の前に立ち、お参りをしました。ここには、お正月にも来ましたが、再び柏(かしわ)手を打ちました。「新年もよろしくお願いします」と。
一月十五日は、特別の日であると感じます。以前この日は、成人の日でもありました。
あかつき屋にとっても意義深い日。ちょうど4年前、この日にお宿を開いたのですから。その日は、町が白くなった雪の日でもありました。期待と不安の中で、「金沢町家ゲストハウス あかつき屋」の第一歩を踏み出した日でした。
左義長が椿原さんで行われる日は、様々な思いが交錯する記念の日でもあります。
今日は、肌寒い雨の日でしたが、あかつき屋に過日、金沢に以前にお住まいだったKさんから、からりと晴れた空の下で行われた「左義長」の写真がメールで届きました。
(Kさんの地元宝塚で行われたトンド焼き)

Kさんの地元・兵庫県の宝塚では、この風習を「トンド焼き」と呼ぶそうです。地元の小学校で行われた、そのトンド焼きのお写真を送って下さいました。
高く組み上げた青竹の中に、書初めやしめ飾りなどを入れて燃やす、トンド焼き。子どもたちの元気の良い姿が青空と相まって、いかにも太平洋側と言った雰囲気です。
Kさんは、金沢にいた時の職場が南町にあり、そのそばの尾山神社で左義長に参加されたそうです。今は地元の宝塚でのトンド焼きに臨む時、金沢時代に経験した56豪雪など様々な思い出が脳裏をよぎるそうです。
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