お陰様で大過なく一年を終えることができた。そんな思いが、正月の飾り付けをしている中で胸の内に生じました。大災害を例にとるまでもなく、「想定外」という言葉が、日常再三出てくる世情にあって、無事にこのお宿の一年を終えることができ、ほっとするとともに、神にも感謝したい気持ちです。
(玄関に掲げた正月飾り)

(上がりの間に供えた鏡餅)

今年も多くのお客様に来て頂きました。まずもって、その方々たちに心から感謝申し上げます。
そして、そんなお客様のステイの場となる、このあかつき屋を陰ながら支えて下さる方たちにもお礼を申し上げます。
友人、知人、そして、ご近所や地元の方々等々。お客様へのさりげないサポートや、このあかつき屋へのお力添えなど、こちらが気が付かないものも含め、様々なバックアップの形があったかと思います。
そこに思いを致すとき、身は引き締まり、背筋が伸びます。
昨日は、長年親しくさせて頂いている華道教師の角尾宏子さん(金沢市泉野町)によって、今年も上がりの間と玄関に正月花を生けてもらいました。
(角尾さんに生けて頂いた正月花)

上がりの間は、松や梅、千両、イブキ、玉シダのほかに、水仙や黄色の小菊、千両などの色味のある物が加わったもの。清々しさとともに、華やかさも醸し出しています。
玄関には、これもおめでたい万年青(おもと)。不老長寿の縁起の良い植物で、あやかりたい常緑の多年草。円窓の前に置かれ、新年のお客様をお迎えします。
ニューイヤーの3月には、待ち望んだ北陸新幹線が開通し、東京-金沢間が約2時間半で結ばれます。金沢に新たにお越しになるお客様が増えると予想されていますが、「一客入魂」の精神は、これまで同様に堅持していく所存です。
小雪が舞う中、あと30分ほどで年が変わろうとしています。前の広済寺さんが明るくなりました。除夜の鐘、そして新年のお勤めの準備が整ったようです。
明日からあかつき屋は5年目に入ります。新年もよろしくお願いいたします。
皆様良いお年をお迎え下さい。
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