「クラカメおろおろ散歩 モノクローム編」と銘打ったこの作品展には、山本さんがここ15年ほどの間に、お休みを利用してあちこち出かけて撮った作品26点が紹介されています。
地元金沢の街角の風景をはじめ、福井県の和紙の里・今立(現越前市)や岐阜県の郡上の祭りの場面などの写真も展示されています。
(モノクロ写真の秀作を紹介した山本さんの作品展。左が山本さん)

山本さんの写真展は、これまでに何回か見てきていますが、そのまなざしは、いつも人々の暮らしや、ありふれた街の姿に向けられています。そこに映る人は派手さはないものの、間違いなく、日々誠実に地道に生きている人であると感じられます。
それが写真のモノクロと相まって、独特の味わいや懐かしさを醸し出しています。山本さんの創作の真骨頂と言えるでしょうか。
(馬坂の写真も=手前)

今回の会場は、かつて料理屋が営まれていた築100年ほどの町家。その場所のもつ雰囲気が山本さんの作品とマッチして、互いにいい効果を生んでいました。
この会場は、あかつき屋から歩いて10分足らずのところにあり、散策がてらに立ち寄るには、いい場所。
近所の桜町にお住まいの山本さんは、ふだんからご厚誼を頂き、頼りにもしている方です。
時々、街なかでお散歩する山本さんと、ばったり出会うことがありますが、そのバイタリティーと、いつも笑顔を絶やさぬ姿には、感心するばかり。身近にいらっしゃる人生の良き先輩でもあります。
写真展は22日まで開かれています。
スポンサーサイト