そんな中でも、金沢を訪れる観光のお客様は少なくなく、あかつき屋でも相変わらず忙しくさせてもらっています。お客様が決まって行かれるのは、日本三名園の一つ兼六園。あかつき屋から歩いて行けるので、時間が許せば、界隈の説明もしながら、兼六園までご案内させて頂いています。
その道中で圧巻なのは、兼六園手前の八坂。その坂の景観は四季折々に魅力的ですが、雪が降るこの時季の風景はまた見事で、観光客ならずとも思わずカメラを向けてしまいます。
(雪の日の八坂。水墨画のような幽玄、静寂な世界が広がります)

雪にけむる前方の卯辰山、その手前に広がる城下町金沢の下町の家々。瓦屋根は雪で覆われ、周囲の風景とともに、清浄、静謐な世界をつくっています。
(青空が広がった日。雪の白さは、清涼感を醸し出します)

こんな時もありました。先日、今冬の第一弾寒波の後にここを訪れた時は、晴れ間が広がっていました。青い空は、気持ちをほっとさせ、街も穏やかな表情を見せていました。
(周囲の水を集めて勢いよく流れるせせらぎ)

坂の傍らにある側溝も、時々で様々な表情を見せます。先の日曜日の14日は雪が多く降った日で、周辺の水を集めて、勢いよく流れていました。音を立てて水しぶきを上げる様は、滝と言ってもよいほど迫力があり、通る人の耳目を集めていました。
(雪の日、融雪装置から噴き上がる水)

坂の風景には欠かせないお隣のお寺・松山寺。その山門前には、融雪装置が備えられています。雪の日には、水が噴き出し、半円形を描きます。
雪国に住む人には、慣れ親しんだ光景ですが、暖かい土地から来られた観光のお客様には、これも心をとらえるもののようです。
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