雪の重みで樹木の枝が折れないように枝に縄を張る雪つりは、その円すい形の幾何学模様の見事さから、金沢の晩秋の風物詩にされているもの。今年も例年通り11月1日から作業が始まりましたが、時折突風が吹く雨模様のため、園内一の枝振りの唐崎松(からさきのまつ)などの高木は2日も、雪つりが見合わされました。
(低木に施された雪つり)

「多行松(たぎょうまつ)」などの低木に施された雪つりは、樹木と円すい状に張られた縄の絶妙なコンビネーションで、職人の円熟した技を感じさせます。
(支柱が立てられたままの唐崎松)

一方、雪つりと言えば、唐崎松と言われるほど、毎年メディアに紹介されているこの名木は、今年は風雨のためまだ冬支度の衣装が施されず、支柱が毅然とした雰囲気で天に向かって立っていました。それはそれで珍しく面白い風景と、見入ってしまいました。
(紅葉が進む園内)

園内は、この前訪れた時に比べ、さらに紅葉が進んでいました(2010年10月19日付ブログをご参照下さい)。日ごとに色づき、表情を変える名園は、毎日訪れるに値するところとの思いを強くしました。
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