静かで、穏やかな秋の日々が続いています。そうした中、あかつき屋では、上がりの間に素敵な作品を飾りました。書道家水内温子さんの作品「閑-peaceful-」です。平仮名の「の」の字を縦にカーブを描くように連ねた作品。どこか気持ちが和み、ほっとさせてくれます。
(水内温子さんの作品「閑-peaceful-」)

あかつき屋での水内さんの作品展示は、これが三作目。水内さんは「心の中の波のようなものを落ち着かせるために描きたかった。「の」の字の曲線に穏やかさと長閑さを感じた」と創作の動機を語られます。
この作品の制作に当たっては、奈良の筆職人・仲谷省三氏の筆を使用したそうです。羊毛の穂先8センチ程の超長鋒で、その筆にしか表せない透き通る線が出るのだとか。
水内さんの作風は、個々の題材に応じて柔軟な展開を見せ、今回の作品は文字の域にとどまらず、絵画的な世界を見せてくれます。そこが水内さんの特長であり、魅力ではないかと、浅学ながら感じています。
今回の展示により現在、あかつき屋では、二階のあかつきの間の「寿光」と合わせ、水内さんの作品が二作披露されています。
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