(天神町緑地)

金沢市では歴史的な面影を色濃く残し、ちょっとした良い町並みを「こまちなみ」と定めて、保全に力を入れています。天神町もその一つで、通りには、古い町家が数多くあります。
ただ、天神町の場合は、メジャーな観光地から少し離れているため、観光客の姿はほとんどなく、私どもが歩いた昼ごろの時間帯も、住民の姿さえ、まばらでした。
(馬坂の登り口)

紅葉が美しい天神町緑地から天神町の通りを歩き、通りの中ほどにある馬坂の上り口に着きました。結構急な坂ですが、以前にも歩いたことがあるので、あわてることもなく、自分のペースで歩みを進めていきました。
坂の中ほどには、湧き水がある馬坂不動尊がありました。眼病に効くという言い伝えがある湧き水が流れていました。この付近で、坂を上っていく親子に出会い、私どもも、さらに上へと歩きました。
(湧き水がある馬坂不動尊)

坂をほぼ登り切ったところに「馬坂」と刻まれた石柱が建っていました。その側面には馬坂のいわれが書いてあり、「昔、田井村の農民が小立野へ草刈りに行くため、馬をひいて登ったのでこの名がついた。六曲り坂ともいわれる」とのことでした。
(馬坂を示す石柱)

坂を登り終わると、お寺・高源院がありました。そこは、小立野寺院群の一つに数えられています。お寺玄関のガラス戸には、加賀藩前田家の梅鉢の家紋が付けられていました。
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