お越しになったのは、東京工業大学(東工大)大学院の齋藤潮教授様研究室のご一行です。国登録有形文化財に指定されているこのあかつき屋に関心をもたれてのご宿泊ですが、この建造物はもとより、周辺環境にも視線を注がれながらご滞在になりました。
(お泊まりになった東工大院の齋藤潮先生の研究室ご一行様=写真掲載了解済)

齋藤先生の研究室は、景観を軸に、人が存在する空間の在り方やその方向性について幅広く考察されているラボです。
今回のご一行様は、フィールドワークとして加賀の山中温泉・鶴仙渓や小松の那谷寺などを回って、金沢に入られました。
あかつき屋では、金沢町家の特徴である高い屋根や天井、そしてあかつき屋ならではと言える、デザイン性の高い玄関の円窓や一枚板の腰板などに注目されました。
二階あかつきの間では、やはり贅沢に材料を用いている、床の間の一枚板の天井や、書院造などに目を留められました。
(秋の風情が漂うお庭にも注目されました)

お庭も学生さんらの心をとらえるもののようでした。大きな掘りごたつのあるコミュニティルームからは、お庭が額縁の絵のように見えます。
樹木や石、手水鉢の配置が絶妙で、その遠近感は、何とも言えない奥行きをつくっています。学生さんらは、離れた位置や近くからと、場所を変えて盛んにカメラのシャッターを切っておられました。
学生さんらは、あかつき屋をめぐる界隈にも親しまれました。一泊目の夜は、兼六園そばのお料理屋さんで会食され、その後、近所の温泉銭湯で一日の汗を流されました。今朝は、材木町のパン屋森長さんに行かれ、焼き立てのパンを購入されました。
東工大の皆様、この度のお泊まりありがとうございました。この町家でのステイは、様々な可能性を有していますので、またお気軽にお越し下さいませ。
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