つきたてのお饅頭は、柔らかくておいしく、お客様と再び新春ムードを楽しみました。
あかつき屋の近所の和菓子店山本観音堂(以下「観音堂」)さんでは、鏡餅をつき直して、お饅頭にして下さることを知り、今年初めて観音堂さんで作ってもらった紅白の鏡餅をお饅頭にしてもらうことにしました。
(上がりの間に松の内まで飾っていた鏡餅)

観音堂さんでは、近隣の事業所や一般家庭などからの依頼でこの種の鏡餅をお饅頭にする作業を請け負っておられます。
あかつき屋では、鏡餅は玄関に面する上がりの間に飾っていたのですが、松の内が終わると早速餅米一升分のそれを、我が子を旅立たせるように観音堂さんに託しました。
観音堂さんでは、このような鏡餅を数日水に漬けて柔らかくした後、適当な大きさに切ります。続いて、これを蒸籠(せいろ)で蒸した後、餅つき機でつき、つき上がったお餅は餡子を詰めてお饅頭にします。
(観音堂さんで蒸されたあかつき屋の鏡餅。紅と白がまだら模様になっています)

(ご主人の手によって、餅つき機でつかれます)

(つき上がった餅は、手際よく黒餡を詰められます)

この工程については昨年詳しく観音堂さんの作業場で見せてもらいましたが、今年もその最終工程を見学させて頂きました。
つき上がったお餅は、女将さんが手で適当な大きさにちぎり、それをご主人が受け取り、素早く餡子を詰めていきました。長年の経験に裏打ちされた全く息の合った流れ作業でした。
(出来上がったお饅頭=一部。柔らかくておいしかったです)

こうして出来上がったお饅頭は、あかつき屋に届けられました。せっかくの機会なのでお昼頃に、京都からご到着になったお客様の女性お二人に、まだ温もりが残るそのお饅頭を差し上げました。
お二人は、それを兼六園の見晴らし台(眺望台)でお茶とともに召し上がったとのことでした。
「モチモチした食感で、とてもおいしかった」そう。
その言葉を聞き、とてもうれしい気分になりました。
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