あかつき屋開業4年目となる2014年がスタートしました。昨日と今日。わずか一日の違いでしかないのに、気持ちだけでなく、身もきりっと引き締まります。
一日一日をしっかりと丁寧に仕事をしていきたいとの思いを新たにしています。
旧年中は、大変お世話になり、ありがとうございました。お客様はじめ、友人、知人、金沢市など地元自治体、さらには、あかつき屋の地元においてもこのお宿を支えて下さる方が大勢いらっしゃり、心から感謝申し上げる次第です。
(新年をお祝いしたオーストラリアとタイのお客様たち=写真掲載了解済、以下同じ)

こんなことが、何度かありました。あかつき屋のお客様が晩に、近所のお食事処を訪ねた際です。そこの常連客さんが、お客様のお話相手などになって下さるばかりでなく、時に歓迎の意味もあって、おごって下さったりすることがあったのです。
そのお客様は、あかつき屋に戻って来られると、早速笑顔でそんな温情あふれるエピソードを語って下さるのでした。厚意の方は、どなたなのか分からないのですが、この場を借りてお礼を申し上げます。
(除夜の鐘をつくオーストラリアのご一家のお嬢さん)

(一同は続いて本堂でおまいりしました)

さて、今年も厳かに、大晦日から年明けにかけて、準備や行事をこなしました。
大晦日、あかつき屋はオーストラリアやタイからのお客様で占められました。深夜11時45分、前の広済寺さんで除夜の鐘の鐘つきがあり、お客様と一緒に参加しました。
お客様は除夜の鐘は聞くのもするのも初めてで、一人ひとり緊張した面持ちで、鐘をついておられました。外国のお客様からは、その行事の意味を聞かれたので、「鐘をつくことで、108の煩悩を取り除き、新たな気持ちで新年を迎えるのです」と答えました。続いて、お寺の本堂に入り、住職さんらの年初めの読経が流れる中、お勤めに臨みました。
この後、あかつき屋に戻って、新年を祝う会。大人は地酒の入った茶碗、子供はジュースの入ったそれを手にして「ハッピー ニュー イアー」と声を上げ、碗を交わしました。
この時は一転、明るく、幸せな空気に包まれました。外国のお客様たちは、歓談される中にも、異国の日本・北陸金沢で年を越す縁にも思いをいたしておられるようでした。
ここ数日は、お客様をお迎え、おもてなししながら、新年準備にも忙しくしていました。
玄関や上がりの間には、正月飾りを据えました。
(角尾さんに正月花を生けてもらいました)

今年も私たちの友人である華道教師・角尾宏子さんのお世話になりました。
上がりの間では、若松やボケ、水仙、小菊、伊吹、柳などで正月花を、玄関の下草箱の上には、万年青(おもと)を生けてもらいました。
気品と清新さにあふれる作品。あかつき屋の空気が一新されました。
一期一会とも言えるお客様との出会いの意味を改めてかみしめながら、今年も頑張っていこうと心に誓ったことでした。
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