ご宿泊中、城下町金沢を熱心に見て回られ、少なからず発見や感動があったようです。あかつき屋でお二人とゆっくりおしゃべりする機会があり、私もこの街に対する認識が深まるとともに、愛着が増しました。
(アメリカからお越しになった写真家とライターのご夫妻=写真掲載了解済)

お二人は夫がヘイルさんで、妻がTomomiさんです。ご夫妻の日本訪問は14年ぶりで、金沢は初めてとのことでした。
ヘイルさんは写真家とあって、風物の一つひとつへの観察は丁寧で、Tomomiさんは「彼は、木の葉っぱやせせらぎの水しぶきの細かい形までじっくり見ているので、時間がかかるんです。街を歩いていてもなかなか前に進みません」と苦笑交じりに話されました。
百万石の城下町金沢。古い建築物が数多くあるものの、時間の流れとともに、新しくなったり、様式が改められたりするところがあります。
お二人は、そんな変化を街のあちこちで見つけられました。
ただお二人の場合は、古い建物がなくなっていくことについては、頭から否定するのではありませんでした。
「確かに残念なことですが、これも現実として受け止めたい。ただ古く残っているものには、それに親しみ、使った人の心がこもっています。それは、見ればすぐに分かります」とおっしゃり、「そんなもの(町家など)は、未来につながるものだし、大切にしていってもらいたいですね」と穏やかな口調で話されました。
金沢に対するイメージが変わったこともあったそうです。歴史のある城下町ですから、ちょっと敷居が高い先入観をもっていたそうですが、「どこへ行っても人はフレンドリーで、温かい。街の中に笑顔がある感じですね」と振り返られました。
お二人がチェックアウトされる朝、お宿に常備している加賀棒茶などで朝のひとときを過ごして頂きました。
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