このお客様は、お姉さんと妹さん、そしてそのお姉さんのお嬢さんの3人です。この町家でのお料理、初雪、そして、温泉銭湯。城下町金沢ならではの風物にふれられ、「金沢は、忘れられない初体験の地になりました」と笑顔で話されました。
(自炊されたお料理を楽しまれるタイのお客様=写真掲載了解済)

こちらのお客様はお宿にご到着早々、「キッチンを使わせて下さい」とのお申し出があり、夕食と朝食時に自由に使って頂きました。
その夜、作られたのは、ほうれん草とエノキダケの炒め物と、玉子とハムの炒め物でした。あかつき屋で調理することは、タイを出発する前から考えておられたようで、食卓ではご持参した調味料ナンプラーで最後の味付けをされていました。
(お客様が調理された、ほうれん草とエノキダケの炒め物・左と、玉子とハムの炒め物・右)

(魚醤のナンプラー)

ナンプラーは魚醤の一種で、能登のいしる、青森などのしょっつるに似たもののようです。これがないと食事が始まらないといった雰囲気で、お料理にナンプラーをかけられ、おいしく召し上がっておられました。
日本で、その上金沢の町家でお料理することは、初めてとのことで、「日本の我が家のような雰囲気がする」とおっしゃりながら、手作り料理に舌鼓を打っておられました。
この日は、金沢で初雪が降りました。お客様は、屋根にうっすらと積もった雪をさっそく写真に撮り、私に見せて下さいました。
その晩、これも初体験になる近所の温泉銭湯へ皆さんで行かれました。
外国の方は、お風呂場とは言え、人前で裸になる銭湯に抵抗を感じる方もいらっしゃるのですが、今回のタイのお客様は、「何事も挑戦」と言った心意気で、お風呂屋さんへ行って来られました。
「とても気持ち良かったです」。寒い日は特に大きなお風呂のある銭湯のありがたみを感じられたようです。
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