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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

「寿司屋さん、いろいろありますね」

(前回のつづき)
城下町金沢をエネルギッシュに回られたタイのデザイナーのお客様たち。歴史的な町並みやお店に並ぶ商品は、興味深いものでしたが、もう一つ胃袋をわしづかみにしたものがありました。

それは、お寿司です。あかつき屋にこれまでお泊まりになった外国からのお客様は、総じてお寿司に関心をもたれますが、今回のタイのお客様ほどお寿司に情熱を傾けられた人はいませんでした。

二泊三日のご滞在の間、お寿司屋さんを訪ねたのは計四回、そのお店もそれぞれにカラーが異なるもの。「お寿司屋さんもいろいろあるんですね」とお客様。言われてみれば、おっしゃる通りでした。

お寿司は外国では日本食の代表格。タイでも同様で近年、お寿司屋さんの数は増えてきているようで、今回のタイのお客様にとっては、お寿司の本場でおいしいお寿司を食べることが、日本の旅の大きな目的の一つだったようです。

(ちくは寿しさん。右下はねぎとろ巻
          =お客様ご提供写真、以下同じ)
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金沢での一日目に最初に訪ねたのが、新竪町にある、ちくは寿しさん。ここはお持ち帰りが中心ですが、高校生ら若者たちにも人気があります。
部活を終えた高校生たちが、帰宅途中に立ち寄り、空腹を収めるために、よく立ち食いする光景が見られます。巻き寿しが多くあるのは、店先で食べやすいようにとのお店の配慮からでしょうか。私の息子も高校時代に、新竪町に出かけた時にお世話になりました。

タイのお客様は、新竪町へは、アンティーク類を求めに出かけられたのですが、途中ちくは寿しさんを見つけ、ねぎとろ巻を買われ、食べたそうです。

(ご主人、女将さんとの会話も楽しい、まるよしさん)
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その夜は、あかつき屋の近くのまるよしさんへ出かけられました。ここは、お寿司とおでんが、同時に食べられるという点で、とてもユニーク。味にも定評があり、主に地元の常連さんたちを中心に利用されています。

このお店のもう一つの魅力は、ご主人と女将さんがとても気さくなところ。タイのお客さんたちも、ご主人や常連客さんらと楽しい時間を過ごしたそうです。
その夜、お客さんはあかつき屋へ笑顔で帰ってこられました。お客様によると、お店でロシアンルーレットのようなゲームをしたそう。いくつかある巻き寿司の中のどれにわさびが入っているかを当てるゲームをし、店内は大いに盛り上がったとのことでした。

(お寿司も気品が漂う乙女寿司さん)
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金沢ご滞在二日目も圧巻でした。ご一行がこの日訪れたのは、片町にある乙女寿司さんです。食べログなどで高い評価を受けているお寿司屋さんで、「少々値段が高くても、ぜひ行きたい」と女性たちは私に言いました。

予約した午後5時半頃に、そのお店に入ったそうですが、「時間が早かったせいか自分たち以外に、ほかにお客さんはいませんでした」(タイのお客様)。

目の前に並ぶお魚は光っており、握られたお寿司は品がある感じ。お味は文句なくもおいしかった、とのこと。ただ、お店にいる間は、前夜のまるよしさんから一転、静かに黙々とお寿司を口に運んだそうです。

(もりもり寿司近江町店さんもいい思い出に)
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金沢をたつ三日目は、近江町市場を訪れました。そこでのれんをくぐったのは、もりもり寿司さん。金沢ではポピュラーな回転寿司店です。

一行が驚いたのは、回転寿司とはいうものの、そのレベルの高さ。日本海の幸などが、新鮮かつ安価で食べられるのが、ある種の衝撃だったようです。

また、メニューも幅広く、サザエやエンガワなどのお造りや、かき氷があるのもうれしいことのようでした。コンベアーで回っているネタは、魅力が尽きず、東京へ向かう列車内で食べるために、店員さんに頼んでお持ち帰り用に一箱作ってもらったそうです。

金沢での食事については、寿司で始まり、寿司で終わったタイのお客様の旅。私にとっては、寿司王国とも言える北陸・金沢の奥の深さと柔軟さをも知った数日間でした。

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