
報恩講は、浄土真宗の宗祖・親鸞の命日の前後に、親鸞に対して報恩・報徳のために営まれる法要のこと。宗派の僧侶・門徒にとっては、年中行事の中で最も重要な法要とされています。
門に掲げられていた旗は、関係資料によると、仏教の行事ごとの際に掲揚される旗で「仏旗」と呼ばれるそうです。旗の色には、それぞれ意味が込められており、例えば青は仏さまの髪の毛の色で、心乱さず力強く生き抜く力「定根(じょうこん)」を表し、黄は燦然と輝く仏さまの身体で、豊かな姿で確固とした揺るぎない性質「金剛(こんごう)」を表す、となっています。
報恩講はこの日、午前と午後の2回営まれ、その間、僧侶の法話の声が境内にまで響いていました。講が閉じると、門徒のお年寄りが、言葉少なに次々と外に出てこられました。
真宗王国と言われる郷土の秋の一風景でした。
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