昨日は禅寺で座禅を体験するとともに、夜は白鳥路でホタルを観賞され、「とても素敵な滞在になりました」と笑顔で感想を話されました。
過密のスケジュールに追われるのではなく、マイペースで過ごされたお二人。穏やかに毎日が流れる金沢の魅力を身体で感じた一週間でもあったようでした。
(高源院さんで座禅を体験するデンマークのお二人=写真掲載了解済、以下同じ)

(読経にも臨まれました)

お二人のご滞在の前半、私は茶屋街や兼六園などをご案内いたしましたが、その後「今日のご予定は」とお二人に尋ねると、「特に決めてません。近くを散歩して、ピープル・ウオッチングでもします」などと半ば冗談で返事をされました。
私は、お二人が過ごしたいように過ごされるのが一番と思い、その後は自由にして頂きました。たっぷりと時間があるので、お二人はあかつき屋の縁側でお庭を眺めながら読書して過ごされることもありました。
最終日は、金沢らしい体験をして頂こうと、こちらから二つを提案しました。
一つは、馬坂・高源院さんで毎週日曜日の早朝に行われる座禅。そして、もう一つは、金沢城下の白鳥路で開かれるホタル観賞の夕べです。
これらの催しについて、お二人はとても関心を示され、現地までご案内しました。
高源院さんで朝の6時過ぎから開かれた座禅会。本堂には、すがすがしい空気が漂い、気持ちが改まりました。私たちは、住職さんから座禅の作法を習い、20分ほど足を組みました。その後、引き続き行われた読経も体験しました。
曹洞宗の禅寺での座禅を終えたお二人。「早起きはちょっと大変だったけど、気持ちがすっきりして良かったです」と笑顔で振り返られました。
(白鳥路でホタルを観賞されました)

その夜は、白鳥路でのホタル観賞の夕べに参加しました。ホタルは知っていたけど、実際には見たことがなかったというお二人。
「果たしてホタルは出てくれるだろうか」と心配しながら着いたそこは、ホタルが乱舞していました。前日にまとまった雨が降ったので、今とばかりにホタルたちは、姿を現したようです。
ホタルはせせらぎの上を、自在に舞っており、大勢の家族連れらは明滅する光に歓声を上げていました。
「デンマークでは見たことがない美しい風景。ホタルの光は、小さな星のようでもあり、クリスマスのイルミネーションのようでもある」とお二人は昂奮の面持ちで感想を述べられました。
(今朝あかつき屋を出発されたお二人)

ご出発の朝、「一週間はあっという間だった。金沢ではいい思い出ができました。また来たいです」と話され、大きなリュックを肩に、次の目的地である中国・上海を目指してあかつき屋を後にされました。
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