
うちわには、「ミュージックプラザC&C エンジョイサマー」などと書かれ、色紙には英語で何かが書かれているのですが、解読できません。
少なくとも音楽に関係したものであることは、間違いなさそうなので、それらが何なのかを探るため、年の功に頼って、4つ上の義兄の家を訪ねました。
うちわに書かれた「ミュージックプラザC&C」については以前聞いたことはあります。当時、音楽ショップとしては、山蓄と双璧をなした店だそう。
うちわには「金沢市片町ニッセイパル4F」と記されておりますが、私はおそらくそこに行ったことがないと思います。ニッセイパルはいわゆるファッションビルで、義兄はそこに買い物に行ったことがあるそうです。その面には、「只今…ディスコパックプレゼント実施中!」とも記されていました。
その裏面には、「STEREOSHOP PLAYBACK 7/3 SAT.Open」と大書され、オープンイベントとして、「シスコンをクレジットで買おう」「カセットデッキドッキングセール」などと記されています。場所は安江町で、地図を見ると、武蔵交差点そば、武蔵が辻ビルの裏手になっています。
ミュージックプラザC&Cが入居したニッセイパルはその後撤去され現在、商業施設「プレーゴ」になっているとのことで、ミュージックプラザC&Cの関連店舗とみられるPLAYBACKも随分以前になくなったとのことです。
うちわに記された「7/3 SAT.」を手がかりに、その年代を探ってみたのですが、昭和51年ないしは昭和57年ではないかと推測しました。
その頃、この町家の以前のオーナーのご子息が青春時代を送り、音楽に傾倒されたのではないでしょうか。

ベンチャーズの色紙も
もう一つの色紙は、皆で解読した結果、アメリカの音楽グループ「The Ventures(ザ ベンチャーズ)」の手によるものであることが分かりました。そして、色紙にはグループのメンバー全員のサインもしてあることが判明しました。
義兄によると、ベンチャーズは本国アメリカより日本での方が人気が高かったそうで、何度も来日しており、金沢にも公演にきたことがあるそうです。この色紙は、前の居住者がその時、手に入れたものでしょうか。
ベンチャーズは歌手渚ゆう子の大ヒット曲「京都慕情」や「京都の恋」を作曲しているとのこと。私は、そちらの方がピンときて、急に身近に感じました。
タンスの裏に、ひっそりと「昭和の青春」「昭和の熱情」が息づいていたのでした。
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