先日、友人山本裕之さん(金沢市桜町)の奥様啓子さんの手で据えて頂いた木目込みの雛人形の傍らに、桃の花を中心とした生け花を飾りました。
一方、玄関の円窓の前に置いた梅の花は、今ちょうど満開になりました。
(桃の花などを生けて下さる角尾さん)

(木目込み雛人形の両側には季節の花と金菓糖を供えました)

雪が降り、寒い外から、あかつき屋の中に入ると、これらの花々が迎えてくれるので、気持ちは、ぱっと明るくなります。室内の花を愛でながら、本物の春を待つ日々です。
雛人形に添えて花を生けて下さったのは、私たちの友人である華道教師の角尾宏子さん。桃の節句を前に、ピンクの桃の花に加え、ゆり、こでまり、カラー、トルコききょう、ねこやなぎで、春を演出して下さいました。
豊かな彩りが、優美な雛人形と相和して、何とも言えない華やぎと温かな雰囲気をつくってくれています。
この季節の花を供えるのに合わせ、人形の台には、鯛をかたどった金菓糖も置きました。
舞台装置が整い、お内裏様、お雛様も、どこかうれしげに見えます。
(満開になった円窓前の梅の花)

玄関の円窓前の梅の花は、地元の味噌蔵町小学校から頂いた物。あかつき屋が、ロンドン五輪金メダリストの松本薫選手を描いた水墨画を同小学校に寄贈させて頂いたことに対する返礼のお品。無垢の白い花をいっぱい咲かせています。
いずれの花も人のお心が通っており、日常の人とのふれあいの中からもたらされたもの。その花の美しさを楽しむ時、そんないきさつにも思いをいたしています。
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