毎年のことながら、もっとうまい方法がないものかと思いながらの作業となりました。
でも、この寒さは、お餅屋さんでは、待ち望んだ気候。近所の山本観音堂さんでは、この時を逃してはなるまいとばかりに、懸命にかき餅作りに当たっておられました。
(近所の人たちで除雪されたあかつき屋の前の小道。兼六園へと続きます)

今日は、青空がのぞいた時間を見計らったように、近所の人たちが家の前に出て、雪かきを始められました。私も歩調を合わすように、スノーダンプで雪を側溝へと運んだり、鉄製のスコップでアスファルトに硬く張り付いた雪を除く作業に勤しみました。
ここ数日日射しが強くなってきているので、「こんな作業も、あとわずかかな」と願いながら。
山本観音堂さんでは、寒はかきもち作りの最盛期。今日は朝から餅米をせいろで蒸し、蒸し上がったそれを餅つき機でつき、とぼの木枠で型をとる作業に忙しくされていました。
(つき上がったお餅は、かき餅にするために木枠に入れられます)

(かき餅サイズに切られたお餅。天井から吊るして乾燥させるため、次に麻縄で編まれます)

一年で最も寒くなる今の時季は、雑菌が繁殖しにくく、水がきれいなので、かき餅作りには最適なのだそうです。せいろから湯気が上がり、餅つき機の規則正しい音が響く作業場の中で、女将さんが「つきたてのお餅を食べてみませんか」と言われるので、お言葉に甘えました。
「体があたたまるほどに、ホカホカのお餅。すごくおいしい」。なぜつき立ては、こんなにまでおいしいのだろう。
とても身近にあるお米を改めて見直すことに。複雑なことをしなくても、おいしく頂けるのだとも感じました。
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