中でも、金沢ならではの古い町並みである「こまちなみ」に興味をもっておられたので、あかつき屋の近隣にある「こまちなみ保存地区・天神町」をご案内しました。格子戸や「うだつ」の多い家並み。学生さんらは、写真を撮るなどして熱心に見て回られました。
(あかつき屋にお泊りになった和歌山大学観光学部の永瀬先生=左から2人目=と学生さんたち)

観光学部は、国立大学では珍しい学部で、国立大学で設置しているのは和歌山大学と琉球大学だけだそうです。その学部から講師の永瀬節治先生と、そのゼミ生があかつき屋にお越しになりました。
永瀬先生は、授業で以前に金沢のこまちなみを講義されております。今回は現場をじかに見る機会とあって、とても興味をもっておられました。
この日朝、たまたまあかつき屋にお越しになった、ご近所の山下伸郎さんに同行して頂きました。山下さんは、木製玩具を作る名人であるとともに、この界隈の歴史にも詳しい人です。
(貴重な歴史的建造物を見学する学生さんら)

椿原神社前から扇町へと至る数百㍍の通りである、天神町のこまちなみ地区。そこには、数多くの出格子戸や白壁の家屋が軒を連ねており、時代を感じさせます。この通りには、魚屋さんや畳屋さん、八百屋さんなどのお店も点在しており、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。
(ご近所の山下さん=中央=も案内役を務めて下さいました)

学生さんらは、一軒一軒古い建物の造りに目を凝らしながら、写真を撮るなどして、町の様子を記録されていました。途中、急遽ガイド役を務められた山下さんは「この石垣は江戸時代に造られたものです」「この家の屋根は昔、木で葺いてあり、上には石が置かれていましたよ」とご自身の見聞も含めてご説明されました。
学生さんらは、武家屋敷跡や茶屋街などのようないわゆる名の通った観光スポットでないにもかかわらず、歴史的な建造物が今も集積されていることに驚かれた様子で「とてもいい勉強になりました」と、感想を話されていました。
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