しかし、今は祭りとアートに出会う島として、大勢の観光客が訪れるようになっており、その存在感は年ごとにアップしています。
美しい無垢の自然に感動、地元の人らのお話も聞き、観光とは何かを改めて考える機会となりました。
(佐久島を案内して下さった西尾市佐久島振興課のお二人=中央)

(一色港から船で佐久島に向かいました)

愛知県は日本を代表する自動車メーカーがあることから、製造業のイメージが強いのですが、こんな手つかずの小島もあるのですね。驚きました。
佐久島には朝、西尾市一色町の港から船に乗り、30分足らずで着きました。西尾市役所佐久島振興課の方のご案内で島のあちこちを歩いて回りました。
(海岸の透き通った海の水に驚きました)

まず一行が驚いたのは、海の水がきれいなこと。この日は、晴天に恵まれたこともあって、海はキラキラ光り、海岸べりは、底まではっきりと見えました。
「ここは、愛知県?」。そんな疑問がわくほどに、その素朴な自然に心がとらえられました。
夏は海水浴客や釣り客などでにぎわうという島。今はオフシーズンに当たりますが、それでも島の中を歩いていると、女性グループやカップルともすれ違い、ここが観光の島としてかなり浸透してきているのが分かりました。
弁天サロンという観光交流施設の前にある浜辺で、何やら作業をしている年配の女性を目にしました。近づくと、プラスチックのざるで、牡蠣(カキ)を洗っているのでした。
「どこで採ったカキですか」。思わず尋ねてみました。
(ざるで殻を取ったカキを洗う女性)

(カキは新鮮そのもの。知り合い筋に出荷するとのことでした)

その方、こともなげに「カキは、どこにもいますよ。ここにも」と、足元を指しました。
すぐそばの波打ち際の砂浜に、カキがいるというのです。
「この白っぽい、カキの殻のようなものが、そうなのか」。
この女性が取ったカキは、近くの岩場のものだということですが、海の幸がこんなにも身近にあることに一同感嘆。
お昼に民宿「さざなみ」さんで頂いたお魚づくしの昼食とあわせ、素朴で豊かな自然は、やはり人を大いに引きつけるものだと実感しました。
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