季節感を身体で感じたくて、あかつき屋の仕事の合間を縫って、近江町市場へ足を運びました。どの鮮魚店にも、真っ赤なカニがずらりと並び迫力満点。お店の人の呼び声もふだんにも増して力があり、市場は活気にあふれていました。
この日市場では、カニ汁が一杯100円で振る舞われており、迷わず頂くことに。雷雨もあり肌寒い一日でしたが、元気をもらいました。
(近江町市場には、漁が解禁となったカニが並びました)

「カニ漁解禁」という言葉は、私たち北陸で暮らす人には独特の響きがあります。いよいよ待ちに待った冬の味覚の横綱が登場する。その言葉を聞くだけで、体の内にじわっと熱気を帯びます。
一方で、「これからいよいよ寒くなる、冬の到来か」。緊張し、身構えもします。
色鮮やかなカニの登場は、季節のドラマティックな転換の象徴と言えましょうか。
(カニ汁は大人気でした)

魚屋さんの店頭では、ご祝儀ムードの中で、カニを買い求める人の姿がありましたが、私はいま始まったばかりと、急がないことにして、カニ汁を頂くことにしました。カニ汁は白菜と一緒に味噌汁にしたシンプルなものでしたが、カニの風味がしみわたり、何の不足もなく、十分満足しました。
昼夜違わず雷が鳴り、そのあと間髪をおかず強い雨が降った今日。立冬にふさわしい一日でした。
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