百万石の城下町は、秋の最終章を有終の美で飾ろうとしています。
(紅葉に彩られた兼六園・桂坂付近。紅葉の背後に石川門)

(紅葉の木々から垣間見える石川門。花見の季節と違った趣が)

11月初旬の金沢。朝からさわやかに晴れ上がる小春日和の日もあれば、今日のように、晴れたり曇ったり、時に雨がぱらついたりと刻々と変化を見せる日もあります。
落ち着かない天気と言ってしまえばそれまでですが、その繊細さ、微妙さが魅力とも感じます。日が差し明るくなったかと思えば、数秒後には日が雲に隠れて、薄暗くなったりと、一定しませんが、それを簡単に芳しくないこととするのも当たらないように思います。
(五十間長屋そばの水辺に映る紅葉の街路樹の影)

そんな日差しが、木々の葉や石垣、水辺などに陰影を与え、独特の情趣をつくってくれるのですから、凝った自然の演出と言えます。
いつも見る石川門やお堀通りは、ふだんにも増して光彩を放っていました。
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