あかつき屋から兼六園へと行く道沿いにも、昨日とは違う姿を見せる木々があります。この時季、代表的なものと言えるのが、銀木犀の巨木です。その木は常福寺(小将町)さん裏手の駐車場にあり、高さは10㍍ほどもあります。
その銀木犀から今、かすかに甘い香りが漂ってきます。青空の下、うっそうとしたその姿は、時節到来とばかり、その存在を主張しているように見えます。
(常福寺さん裏手の駐車場にたたずむ銀木犀)

幸いこの木のすぐそばに住むご年配の男性から、いろいろと教えて頂きました。木のすぐ下には、案内板が立てられています。
それによると、この銀木犀は、平成9年に金沢市の保存樹に指定されているのです。幹周りは2㍍あり、枝の幅は、木の高さと同じ10㍍もあるのです。そのため離れて見ると、お団子のように丸い形をしています。
市内の中心部で、これだけ樹勢の旺盛な銀木犀は珍しいそうで、案内板は「貴重な名木」と記しています。
香りは金木犀ほど強くありませんが、それでも木の下に立つと、ほのかな香りがします。さわやかな秋の空気との妙なるハーモニーです。
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