式では、山野之義市長様からごあいさつの後、直接登録証とプレートを手渡されました。銅器製造で名高い高岡で造られたというそのプレートは重く、改めて国登録有形文化財の名誉を頂いたあかつき屋をあずかる責任の重さをずしりと感じたことでした。
今年4月に文化庁の審議会から、あかつき屋が国登録有形文化財として指定するにふさわしいとの答申があり、その後8月に文部科学大臣名で正式に登録され、そしてこの日を迎えたのでした。
伝達式では、山野市長様から他の出席者とともに「金沢の貴重な文化財として、今後ともしっかり守っていって下さい」との言葉を頂きました。
(伝達式で頂いた国登録有形文化財登録証・上と、同プレート・下)


目の前には、国登録有形文化財のプレートが置かれました。懇談の時間、思わず「重々しい感じですね」と感想を述べたら、市の事務局の方が「本当に重いですよ」と言われました。
実際に桐の箱に入ったプレートを手で持ち上げようとしたら、簡単に持ち上げられないほどに重いものでした。
以前にも、このブログで記しましたが、縁あって昨年一月にゲストハウスとしてオープンさせて頂いたこの町家。言うまでもなく、これまで建築主として住まわれた方、80年前に建てられた大工さんのこの建物への深い思い入れと愛情、愛着があったからこの称号を頂いたと考えています。
二年前、ゲストハウスとしてリニューアルするに当たっては、ご支援頂いた金沢市様が、この建造物を優れた金沢町家の様式を備えていると高く評価され、完成後、国登録有形文化財の指定に向けて、骨を折られたのでした。そのほか、オープンに際して、またオープン後もこの町家を支えて下さる方々に対しまして、心から感謝申し上げます。
これまでの歴史と、その価値を改めて深く噛み締めています。今後も良好な状態で、お客様にこの町家の魅力を味わって頂こうと、あかつき屋の保全と整備、そして有意義な利活用に向けて決意を新たにしているところです。
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