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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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イタリア人牧師、伝説の少年と交流していた!

先月末、イタリア出身の大叔父さんの面影を探しに、イタリアからあかつき屋にお泊りになった従兄妹さんらの金沢滞在の話が、新たな展開を見せました。

生前、金沢・三馬教会で牧師をされていた彼らイタリア人の大叔父さんが、伝説のバイク少年と交流していたことが分かったのです。これは、このブログの読者の方からもたらされた話です。

イタリア人牧師とバイク少年との交流は、その少年・浮谷東次郎が著した『がむしゃら1500キロ』(ちくま文庫)で詳しく記されています。
浮谷少年、イタリア人牧師との交流後、レーサーになり、サーキットで練習中事故死するという、悲運の生涯を送っています。
その少年とふれあったイタリア人牧師のご親族が、あかつき屋に宿泊された奇縁に、驚きと深い感慨を覚えています。

(エンリコ牧師と伝説のバイク少年とのふれあいが綴られている『がむしゃら1500キロ』
  =このブログの読者の方がご紹介、「ありがとうございました」筆者)
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『がむしゃら1500キロ』という本は、このブログ読者の方からおしえて頂きました。その本によると、1957年、当時中学三年生だった浮谷少年が、高校入試を控えた夏休み、自分への挑戦の意味を込めて、自宅のある千葉県市川と大阪間を50CCのバイクで往復の旅に出発したのでした。

その大阪からの帰り道、名古屋に近づいた頃、やはりバイクで移動中のイタリア人のエリンコさんと出会ったのでした。このエリンコさんが、過日あかつき屋にお泊りになったイタリア人従兄妹さんの大叔父さんで、当時金沢で宣教師をされていたのでした。

その本では、浮谷少年とエリンコ牧師との交流が、かなり詳しく書かれています。二人は道すがら食堂で一緒にカレーライスを食べたこと、そして、浮谷少年はエリンコ牧師の厚意で、牧師が関係する名古屋の教会の寮に無料で泊まったことなどが、綴られています。

(生前のエンリコ牧師
 =あかつき屋にご宿泊されたイタリアからのお客様ご提供写真)
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その間の二人の交流からは、エリンコ牧師が、とてもおおらかで懐が深く、また日本そして金沢を愛していることがよく分かりました。

これは、大叔父さんの面影を探しに、あかつき屋にお泊りになったイタリア人従兄妹さんらの回想と全く一致するものでした。
この本からも、大叔父さんであるエリンコ牧師の人間の大きさがうかがえ、大叔父さんの人となりを慕い、はるばるイタリアからご親族が金沢にやって来たのも十分うなずけました。

一方、浮谷少年はその後渡米し、帰国後レーサーになったものの、1965年に鈴鹿サーキットで練習中、事故で無念の死を遂げています。なんという顛末でしょう。

お宿業に携わっていると、様々な人と出会い、その方の人間的な魅力にふれたり、社会や世界の動きを生で感じることが少なくありません。

今回のイタリア人のお客様の周辺に、こんな秘話があるとは。人の世の深遠さと広がりに思いをいたさざるを得ず、改めてお宿業の意義をかみしめています。

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