百万石の城下町金沢は、まぶしい日射しの中にありますが、そんな中で、皆さん街なかへ元気いっぱいに出かけられています。
このうち、東京からお越しになったカップルは、涼を感じるシーンをカメラに収めて帰って来られました。名園の風情や生き物の息遣いなどを活写した写真は、真夏の城下に心のオアシスとも言える、ひとコマ、ふたコマでした。
(長町武家屋敷跡界隈、俵屋の飴でくつろがれるお二人
=ご提供写真、掲載了解済、以下同じ)

まちのり自転車を駆って、市内をめぐられたお二人。長町武家屋敷跡では、俵屋さんで買った飴を楽しみながら、土塀が続く町並みを散策されました。
まず、ミシュランの格付けで二つ星に選ばれている加賀藩士の屋敷跡・野村家に入られました。庭園の曲水が、家の縁側のすぐ下にまで流れているため、お二人は「とても涼しかった」と振り返られました。
(曲水が流れる野村家)

(細いせせらぎに渡した竹に花が生けられていました)

その細いせせらぎの上に竹で作った花生けが置かれ、きれいな花が生けられてありました。見るからに涼しげで、こんな細部にまで気配りされるところに、金沢の人のやさしさと繊細さを感じたとお二人は、おっしゃいました。
(金沢城の広々とした芝生広場)

(見知らぬトンボがたたずんでいました)

炎天の中、金沢城公園や、せせらぎが流れる白鳥路へも足を延ばされました。
広々とした金沢城の芝生広場では、なにやら生き物がはいつくばっています。「羽根が黒い蝶かと思ったら、トンボでした」(お二人)。
トンボは羽根の大半は黒く、先っぽは、透明です。
「名前が分からないけど、お城の中では、珍しいトンボもいるんだ」。お二人は不思議な感覚を抱きつつ、金沢のもう一つ別の表情を見られたようでした。
真夏の太陽の下にある城下町・金沢。でも、街のあちこちに知られざるクール・スポットがあることを知ったお二人。
今朝、忍者寺(正式名・妙立寺)を訪問された後、車で能登半島へと向かわれました。
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