兼六園の樹林を背景とし、山際の斜面を利用した上下二段式の池泉回遊式庭園で知られるこのお庭は、雨上がりとあって、緑はみずみずしく、一服のお抹茶を頂きながら、忙中閑を楽しみました。
(雨上がりの後、みずみずしい緑を見せる玉泉園の本庭)

兼六坂に面した外側からは、なかなか推し測りにくいのですが、お庭を含めた総面積は2,370㎡(約720坪)はあるという玉泉園の敷地は広大。その庭園には、樹齢330年といわれる朝鮮五葉松やモミ、ヒバなどの老樹のほか、水芭蕉、金木犀、山茶花、カキツバタなど、合わせて数百種の草木が育っているとのことでした。
受付では、観覧券とともに抹茶サービス券を購入。敷石を踏みながら最初に案内されたのが、西の間。このお部屋でお抹茶のおもてなしを受けました。
(最初に通された西の間)

(頂いたお抹茶と水羊羹)

西田家の奥様が立てて下さるお抹茶と、添えられた、吉はしさんの水羊羹はおいしく、気持ちが満たされました。掛け軸がかかり、円窓のあるお部屋は、整然とした和の美しさを見せています。西庭を眺めながら、いつまでもそこにとどまっていたくなりました。
お茶を頂いた後、園内の散策へ。梅雨どきですが、園内は風が吹き渡り、心地良ささえありました。木々は、雨にぬれてしっとりとした落ち着きがあり、みずみずしい生命感を感じました。
倒れたカエデの老木を目撃
ところで、散策中、思いがけないシーンと出くわすことに。園の上の方で樹齢250年とも見られるカエデが横倒しになっていたのでした。
昨夜来の強風が、老木にはかなりの負担だったようです。
木の根元を見ると、空洞も見られ、かなりの歳月が感じられました。木は相当弱っていたのかも知れません。
相次いで訪れる報道関係者らに対して、ご主人が穏やかに応対されているのが、印象的でした。
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