今回全国で166件の建造物が新たな答申の対象となりましたが、あかつき屋がそのうちの一件となりました。
昭和8年に建てられたこの町家。金沢の町家の特徴を鮮明に残しながらも、随所に建築に携わった大工さんのこだわりや、粋を感じさせるこの家屋。それも極めて良好な状態で保全されている点が、評価されたようです。
縁あって、この町家のオーナーとなり、昨年1月から町家のゲストハウスとして活用させて頂いているのですが、このような称号を頂くことになるとは、この町家と出会った時は、夢にも思いませんでした。
町家の保全・利活用に尽力されている金沢市をはじめ、石川県、国などの関係者の方々が、その建築的、歴史的な価値を認めての有形文化財への登録という運びになったのでした。
この文化財登録は、言うまでもなく、昭和初期にこの町家を建てられた施主さん、施工の大工さん、家が完成後、大切に住まわれてきたご家族のお心が、結実したものです。
私たちは、その歴史に深く思いをいたし、この貴重な町家を良好な状態で維持し、大勢の人に親しんで頂こうと、今、心を新たにしています。
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