小中学生の子どもたちは、学校の春休みを利用して、長野県内からお母さんと一緒に来られ、外国からのお二人は、男性がスペイン出身、女性がメキシコ出身。双方は、もちろん互いに初対面ながら、掘りごたつに入りながら、ざっくばらんにおしゃべり、思いがけない国際交流となりました。
(夜ともに過ごされる長野の親子連れ=左側=とスペイン、メキシコご出身のカップル=右側=
写真掲載了解済)

長野からお越しになった親子連れは前にご予約された方でしたが、外国からのお客様は22日当日、飛び込みでご宿泊申し込みがあったお二人さんで、夜遅くにチェックインされました。
長野の親子連れのお客様は、昼過ぎにチェックインされた後、観光に出かけられ、夜、あかつき屋に戻られた後、近所のおでん屋「まるよし」さんで夕食をとり、その後、やはり歩いて2分ほどのところにある温泉銭湯でリフレッシュされてきました。
親子のお客様が掘りごたつのあるお部屋でくつろいでいる時、外国からの二人連れがお宿に到着されました。
あいさつもそこそこに、早速皆がこたつに入っておしゃべりすることとなりました。
外国からのカップルは英語圏のご出身ではありませんでしたが、英語はごたんのうで、その世界の公用語で、お客様同士意思疎通に努められました。
中学生の男の子は、学校でサッカー部に所属。ACミランのマークが入ったシャツを着ていたので、サッカーが話題になりました。サッカーはスペインでも盛んであり、その中学生はスペインでの様子をスペイン人の彼に尋ねられました。
外国からのお客様は、二人のお子さんに「好きな勉強は?」と聞かれました。
小学三年生は、日本語で「体育!」と元気にお返事。中学一年生は「Social Studies!」と、はっきりと答えられました。
一瞬何のこと?という空気が生まれましたが、「社会」であることが分かり、皆感心した表情でした。
このやりとりで一番驚かれたのは、そばで見ていたお母さんでした。外国人、それも初対面であるにもかかわらず、臆することなく、はきはきと受け答えするわが子の姿には、びっくりした様子でした。
「いつの間にこんなにしっかりしたのかしら」。お母さんは、ご長男については、サッカーに毎日打ち込んでいるので、体育会系の印象が強かったようでしたが、外国人相手に、自分の思いをしっかりと伝える姿に、わが子の別の一面を見られたようでした。
(長野からの子供さんが書かれた旅の感想)

今朝、二組のお客様は互いに握手して、別れられましたが、小中学生は、あかつき屋での一泊二日の思い出を、お宿の自由帳にイラスト付きで書いていかれました。
楽しかった夜を振り返り、
(おでん屋さんの)まるよし→せんと~(温泉銭湯)→(あかつき屋での)交流、と記されました。
金沢に滞在された二日間は、雨が多かったのですが、二人のお母さんは、笑顔いっぱいの子どもさんのご様子に、「金沢に来て良かった」と話されました。
そして、「子どもが、(金沢で)一皮むけたようです」と、予期せぬ旅の成果を語られました。
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