その中で、小さな松は穏やかにたたずんでいました。実はこの松、私が見よう見まねで雪吊りしたものだったんです。拙い雪吊りにもかかわらず、枝折れせずに大雪だったこの冬を乗り越えてくれました。
「よくしのいでくれましたね」。その頑張りに感謝しつつ、枝をしばっていた縄をほどき、支柱の竹を外しました。
(冬を乗り越えた庭の小さな松=上
外した雪吊りの縄と支柱の竹=下)


庭の二本の松のうち、大きなものは植木屋さんに雪吊りをお願いしましたが、小さい松は、これも勉強と自分で初めて雪吊りをほどこしてみたんでした。
この雪吊りは、プロのようにうまくいかず、縄の一部はやや緩みが見られたところもあったのでした。
そのため冬、大雪が降った時は、この松は大丈夫かと、はらはらしました。雪が激しく降った時には、枝折れしないように、この松に積もった雪をはらうなどしたりしました。
三月もこの時季になると、もう大雪にはならないでしょう。今日は、その松の雪吊りをほどきました。この松は、縄を解かれたせいか、気持ちよさそうでした。
(冬を乗り切った家の前の葉ボタン)

家の前の葉ボタン。この花も無事冬を乗り切ってくれました。実は、大雪の時、雪の中に埋もれていた時期もあったのです。
適切なお世話もできず申し訳なく思っていたのですが、ほとんど冬の痕跡を残さず、春を迎えてくれました。
派手さはなく、どちらかと言えば、地味めな冬の花。どこに、大雪をもしのぐ生命力があるのでしょうか。
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