藩政時代の面影が色濃く残る金沢。その中でも、天神町など、あかつき屋の周辺の町は、町家が多く下町風情が漂うところ。学生さんらは、興味深そうに街並みを見て回られました。
(こまちなみに指定されている天神町界隈を見て回るお客様)

昨晩、若者たちとおしゃべりしていた際、彼らが建造物だけでなく、金沢の古い街並みやまちづくりにも関心があることが分かり、街並み探訪を企画させて頂いたのでした。
あかつき屋の近くで注目すべきは、天神町。小立野台のふもとに位置するこの町は、古い町家が多いことから、金沢の「こまちなみ」に指定されています。
若者たちは、この「こまちなみ」というユニークなまちづくりの概念のもとに、家主がこの補助制度を利用して、町家の美観を整えている様子に強い印象をもたれたようでした。
この天神町界隈には、昔からの個人商店が何軒も残っており、そのうち魚屋「越吉」さんに立ち寄りました。お客様はガラスケースに並ぶ日本海のお魚を眺めながら、お店の人とおしゃべり。一人の男性のお客様が、ある黒く四角いものを手に取って「これ何ですか」と聞かれました。
それは黒作りでした。ご飯にのせて食べるもよし、酒の肴にするも良しと説明され、新湊(現富山県射水市)産のそれを買い求められました。
(横山町では広見も見学しました)

若者たちとともにこのほか、横山町や材木町へも足を運びました。横山町では、広見に寄りました。ここで、たまたま犬を散歩されている年配の男性と出会いました。
広見は、まちなかにあって住民が交流できる、貴重なオープンスペース。男性は「ここで5年ほど前まで、盆踊りをしたもんや」とおっしゃいました。
私は以前ここで開かれた青空市にお邪魔したことがあり、そんな場にもなっていることを彼らに合わせて紹介。若き建築家たちは、あちこちで、まちの人とふれあい、金沢に対する認識を新たにされたようでした。
スポンサーサイト