寒かったのでうらやましくなり、思わず聞いてしまいました。「それ、どこに売ってるんですか」。
その主婦は、箸を持つ手で指差しました。「すぐそこよ」。そこは「世界の食品」をキャッチフレーズにする食料品店「ダイヤモンド」さんでした。店の前には、大鍋がありました。
(かす汁の大鍋。既にだいぶ売れたようでした)

大鍋では、かす汁が煮えており、お店の男性が通行人に声をかけていました。「1杯150円」と値段が手頃なので、迷わず買いました。男性によると、この鍋は、ほぼ毎日出しているとのことでした。
(長いすに腰かけ、一杯頂きました)

先ほどの主婦がいた長いすに腰を下ろし、かす汁を食べることにしました。かす汁は、豚肉のほか、大根、白菜、ニンジン、キノコ、ネギ、揚げと具だくさん。酒かすが、いい具合にとけており、おいしい、おいしいと心の中でつぶやきながら、汁を胃袋に入れました。
その主婦は常連さんのようで「やみつきになるわ」と言い、さらにこう付け加えました。「夏はソーメンやおうどんもあるんよ」。
「へぇー」。近江町市場。まだまだ知らないことがいっぱいあります。
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