コマや鶴、手裏剣などを折り上げられました。これらは今、掘りごたつの上に並べています。見ているだけで、楽しくやさしい気持ちになり、訪れた人に好評です。
(お客様が手作りされた各種の折り紙細工。手前左がコマ)

朝ご飯前のひととき、女性のお客様がテレビ台に飾ってある和紙製の雛人形(数日前に飾りつけしたものです)を見て言いました。「これを見ると、仕事を思い出します」。
何のこと?私が不思議そうな顔をしたようです。すると「私、保育士なんですよ。(職場では)よく子どもたちに折り紙をおしえているんです」。
「そうなんだ」。それなら折り紙を折って何か作ってもらえないか、とお願いしました。あかつき屋では、子どものお客様のことも考えて、折り紙を置いているんです。
(お客様の女性がコマを折る様子=左)(完成したコマは勢いよく回りました=右)


その女性は瞬間ちょっと困った顔を見せられましたが、「じゃぁ、コマを作りますね」と言われました。折り紙のコマって、いったいどんなものなんだろう。私は見当もつきません。
その女性は早速、三枚の色紙を使って、てきぱきと紙を折ったり、紙と紙の間に紙をはさんだりしながら、折り紙のコマを完成させられました。
「折り紙のコマって、こんな形をしているんだ」。私は驚き、感心しました。「これ、どんなふうに回すんですか」。
お客様は、上の方に突き出ている取っ手を持って、えいっと指をひねりました。するとコマは、勢いよく回転しました。単なる紙に過ぎないものが、こんなにも速く回転するなんて。私は、またびっくりしました。
彼女は続いて、鶴も器用に折って下さいました。
そんな様子を見ていた仲間の男性のお客様も折り紙作りに取り組まれました。
彼は、巣に入っている鳥や手裏剣、シャッターが開くカメラを作って下さいました。
私は、子ども時代のことを思い出してみましたが、世代が違うといろんな折り紙細工があるんだなと思いました。意外な発見でした。
(折り紙した後、朝食を囲まれるお客様の若者たち)

埼玉県内からお越しになったこの若者たちはこの後、お宿のキッチンでパンを焼いたり、インスタントの海鮮味噌汁などを作って、朝食をとられました。掘りごたつの上の手作りした折り紙細工を眺めながら。
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