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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

大震災被災地支援 「お疲れさまでした」

あかつき屋に今日、友人のYさんが年が明けてから初めて訪ねてこられました。県の公務員であるYさんは、東日本大震災に伴う被災地の復興支援で年明けから1ヵ月間、福島県に赴いておられたのでした。
Yさんからは、現地での様子をいろいろと説明してもらいましたが、表情は明るく、安堵感も漂っていました。
被災地に行く時は、不安や心配もあったと思います。「お疲れさまでした」と心から労をねぎらいました。

【東日本大震災の状況=Yさんが撮影。以下同じ】
(津波で陸地にまで流された船=左)(護岸が崩壊した海岸線=右)
higai1.jpg higai2.jpg

Yさんは技術畑のご出身で、福島県ではその専門を生かして、主に海岸部で地震や津波の被害を受けた公共施設関係の調査や復旧に向けた計画づくりに当たられました。

Yさんによると、未曾有の自然災害となった現地は、やはり生で見ると言葉を失うほどの状況があったそうです。いたるところにがれきの山があり、海岸からかなり中に入った陸地にもかかわらず、船がいくつも打ち上げられていたそうです。
そんな惨状に心を痛めながら、Yさんは作業に当たられました。

(仮設住宅に設けられた食堂=左)(店主の決意や似顔絵が描かれた色紙=右)
syokudou1.jpg syokudou2.jpg

そんな中で、ほっと一息つく時間もありました。仮設住宅に設置された食堂で昼食をとったひとときです。この食堂の店主は、震災被害で一時新潟県内に避難しておられたとのことですが、その後、この仮設住宅でお店「双葉食堂」を再開したのでした。
お店の壁面には、震災で命の大切さを知り、店主が新たな気持ちでお店をやっていく決意を記した色紙が掛けられており、Yさんは、ここでラーメンを食べてきたそうです。

(現地でYさんが身につけていた作業着)
fukushimajacket01.jpg

行って肌で感じた被災地の窮状。土地や施設の損壊に伴う暮らしや仕事の困難。原発事故による風評被害。
諸々の状況が重なり、被災地の人々は、今も苦しんでいることをYさんは目の当たりにし、「地域社会に奉仕する公務員としての原点を見つめ直した」とおっしゃいます。

Yさんが、現地で身につけておられた作業着をあかつき屋で実際に袖を通して見せて頂きましたが、これは、Yさんにとって勲章と言っていいような、価値あるものになったようでした。

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