あかつき屋のお客様が、金沢ならではの食に興味を示される方が多く、それに刺激を受けたのが作るきっかけです。材料の買い出しから行いましたが、出来上がりは、思いのほかおいしいものに仕上がり、味覚を通じて北陸の魅力を実感しました。
(手作りしたぶり大根。おいしかったです)

あかつき屋に来られるお客様は、金沢の食に関心が高く、これまで「かぶら寿司のおいしいお店はありますか」とか、治部煮や金沢おでん、金沢カレーを食べられるお店を尋ねられることが、よくありました。
その都度、自分も足を運んで納得がいったお店をご紹介してきました。
今回新鮮な大根を身内からもらったことに加え、プロから指導を受ける機会もあったので、この時季ならではの郷土料理ぶり大根に挑戦することにしました。
材料のぶりの買い出しには、近所のスーパーあかつき市場に出かけました。鮮魚売り場でぶりを探していたら、ありがたいことに、「ぶり大根用」と記されたものがあり、養殖でない天然物を買いました。ぶりとは言うものの、残ならそんなに高くないのですね。
(鍋で大根をしっかりとゆでるのがポイントのようです)

プロから頂いたレシピを基に、ぶりは塩を振って熱湯に通し、大根は米のとぎ汁を入れた水でゆでるなどの下ごしらえをしました。
このぶりと大根を適当な分量の水を入れた鍋に入れ、砂糖や酒、そしてしょうゆ、みりんを加えて、ぐずぐずと数十分煮ました。
煮上がったぶり大根を器に盛り、しょうがの千切りをのせて仕上げました。
夜の食卓。一口食べたところ、自分で言うのも何ですが、とてもいいお味。時間をかけて煮たのが良かったのか、大根はやわらかく、味が中に十分しみこんでいました。ぶりは、くさみがなく、これも口の中で、ほわっとした感じで、風味が広がりました。家族も「おいしい」と好評でした。
あかつき屋は、素泊まりのお宿なので、ぶり大根をお客様にお出しすることはないのですが、実際に郷土料理を作ってみることは、いろんな点でいい経験になりました。
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