近づく冬に備えて、町内の人たちが雪の不安を少なくしようと協力しておられる姿に、下町に今も息づく連帯感を見た思いがしました。
(融雪に使う吸水装置を用水に設置する住民の方々)

(用水に設置された吸水装置)

この光景とは、あかつき屋にお泊まりになったお客様を兼六園にまでご案内した帰り道に出会いました。
八坂を過ぎて右折したすぐの道で男性10人ほどが、声をかけあいながら何やら作業をしておられます。この道は、頻繁に通りますが、こんなに多くの人を見るのは、実は初めてでした。
用水に近づくと、男性数人が、何か機械らしきものを設置しています。聞けば、融雪に使う水を汲み上げる装置でした。ここで水をポンプアップして、側溝脇に設置されているパイプにまで水を送り、散水する仕組みになっていました。
用水に設置した吸水装置は、ポリバケツの蓋も使ってあるので、住民で手作りしたものかとお尋ねしたところ、装置を固定する木枠は、手作り品だそうですが、本体は、業者の手を借りて作ったものでした。
吸水装置を用水底に固定した後、早速試運転をしたところ、融雪パイプから無事水が散水されたようでした。作業に当たった男性たちは、これを確認すると、表情には安堵感が漂よっていました。
私は、いつもお客様をこの道を通って兼六園にまでご案内しているので、御礼の気持ちもあって、町内の方々にごあいさつしました。これから雪を踏みしめてこの道を歩くときは、この日のことを思い出すことでしょう。
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